表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約結婚と仮面舞踏会  作者: 槙月まき
絡め合う意図

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/91

揺れる心と告白③

 その夜、アンドレはなかなか眠れなかった。


 窓の外には、静かな月光が降り注いでいる。


 彼女は胸に手を当て、自分の心音を感じながら、そっと目を閉じた。


 エリアスの言葉が、何度も何度も頭の中で反響する。


「──あなたを好きになってしまった。」


「──私は、アデラを守り、支えたいと思っている。」


(私も……)


 彼のことをどう思っているのだろう。


 契約相手?


 親友?


 それとも──


 眠れぬ夜が、長く続いた。






 翌朝。


 アンドレは食堂でエリアスと顔を合わせた。


 彼は普段通りの柔らかい笑みを浮かべていたが、昨日の言葉を思い出すと、妙に意識してしまう。


(……どう接すればいい?)


 答えが出ないまま、アンドレはエリアスの向かいに座った。


「おはよう、アンドレ。」


「ああ……おはよう。」


 いつもなら軽口を叩くのに、今日は言葉が出ない。


 エリアスはそんなアンドレの様子を察しつつも、何も言わなかった。


 ただ、彼の微笑みには、確かな決意が滲んでいた。


(エリアス……)


 アンドレは密かに拳を握る。


(このままじゃいられない。私は……私自身の気持ちに向き合わなければ)


 その答えを出すために、彼女は心を決めた。


(もう、逃げるのはやめよう)


 そんなアンドレの決意も虚しく、魔の手はすぐそこまで迫っていた。


 公爵家に一通の手紙が届く。






 そして、「契約」の関係が、少しずつ「本物」へと変わり始める──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ