表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約結婚と仮面舞踏会  作者: 槙月まき
絡め合う意図

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/91

交差する陰謀③

 襲撃者たちは、警備隊の増援が到着すること、そそくさと撤退した。


 火の手もすぐに消し止められ、大きな被害は免れたが──


 これは、明確な「宣戦布告」だった。


 その後、諸々の処理を終え、アンドレが屋敷に戻ったのは日付が変わり、お昼の暑い日差しが差し込むころだった。

 これでも、早く帰れた方だといえる。


 それには、フォルモーネ公爵家も被害にあったという状況であり、父、アントンが王宮の処理をアンドレの分もしてくれるためであった。


 アンドレは屋敷に戻ると、自室にも行かず、屋敷内の状況を確認した。


 幸いにも被害はないと言っていいほど負傷者も少なく済んだ。


 そう思っていたとき、エリアスが近づいてきた。


「アンドレ……君の家が狙われている。」


 屋敷の廊下で、ルシアンが静かに言う。


「今回の襲撃は、緩すぎた。時間稼ぎをしているようにしか感じられなかった。」


「……ああ。」


 アンドレはうなずき、エリアスを見つめた。


「あなたを巻き込むつもりはなかったですが……。」


「私も一緒に戦います。僕はあなたの妻なのだから。」


 エリアスは、柔らかく微笑む。


 だが──


 その瞳の奥にある決意を、アンドレは見逃さなかった。


 それは「契約結婚」の枠を超えたものだった。


(エリアスは、本気で私を支えようとしている)


 そして、アンドレもまた──


(あなたを「守りたい」と思っているのは、私も同じだ)


 「契約」ではなく、「本当の夫婦」として。






 エリアスの中に、また一つ新たな覚悟が芽生えていた──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ