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4.平和だ

うたた寝とはとても気持ちの良いものだ。


何も考えずにただひたすら不思議な感覚に身を委ねる。


例えそれが後の出来事に関わろうとも、俺はきっとうたた寝が好きだ。



「おい、課題しろ」



その愛のない発言と後頭部に突然の痛みを覚え、俺は現実に戻された。


プリントを丸めて凶器にするのは反則だと思う。何故なら地味に痛いからだ。


頭をさすりながら上半身を起こすと、目の前に紙切れが差し出された。



「これ、追加」



男性教諭の愛のない発言が、未だ完全に目が覚めていない俺に降りかかる。


校庭からは野外で活動する部活動生の声で溢れているのに、何故自分は此処でこんな事をしているのだろう。


まあ、ただ単に授業を真面目に聞いていなかったからなのだが。


窓の外は、夕日が青かった空をオレンジ色に染めて行っていた。


オレンジ色の先の暗闇のグラデーションはいつでも見飽きない。



「平和だ」


「お前の頭がな」



スパンと景気の良い音を立てて、教師が俺の頭を丸めた教科書で叩いた。


俺は半分開いていた窓ガラスに顔面をぶつけた。


……割と痛かった。


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