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42 レベルアップからの



とんでもドロップの覚醒と炸裂で人気者になった。

戦利品を皆で適度に分けて回収し終わると、また嬉しい報告が来る。


僕にとって、このレベル帯の魔物を4体も討伐したのだから。




『ラルクアッシュルーズがレベルアップしました!』





────────────────────────────────


ラルク・アッシュルーズ 17 男


 人間  LV. 1      →          LV. 21

                             スキル/装備補正値

【HP/体力】 100             HP 300     

【MP/魔力】 3               MP  63 +50(杖

【こうげき】 1               こう  21

【ぼうぎょ】 1 ぼう  21 +150(旅人

【魔  法】  反復1 収納1 回復1      

【 運  】  0




『スキル旅人のマスターアップに必要な「黄金体験」をこの戦いで40年分達成。

 スキル旅人におけるツリーが解放されました』


(魔物とのレベル差が大きすぎると時空崩壊が引き起こる・本来のあなたは何度も死に至っている/弱すぎる人間との戦闘は魔王の遺伝により禁じ手となっている/あなたの目にその魔族は映らない)



アプデスキル:【旅人】→【プロの旅人】→【達人の旅人】にまで到達しました。


旅人効果:モブ。本人を即時見失う。達人の旅人の恩恵:ぼうぎょ+150



シナジースキル:【ドロップ福引】魔物ドロップが福引方式 

アイテムの配置変更自由 1等と末等を必ず指定すること

ショップ採用不可


────────────────────────────────



LV21まで一気にあがった。


これは、変化のあった箇所だけ更新したようだ。

HPの増加はレベルごとに10だ。

MPがあがって一安心、こちらはレベルごとに3上昇で60アップと杖の50で合計113だ。杖はもう消えないので合算しても大丈夫だろう。



「防御が合計171になっている?」



えっ、やっぱりこのバトルが不可避だったせいだ。ソロでは無理な状況が不可避によって生まれて……時空崩壊とやらに巻き込まれていたんだ。

僕だけ魔物が見えない現象はこれだったのか。

即死レベルの魔物と戦おうとすると本来は何度も死に至るため、魔物が気配を消していた。魔王の誇りみたいなものか。



「……っは! それより、旅人が40年分の領域に到達しちゃったみたい」



これも、ツリー化されるんだ。驚きと感動で胸がいっぱいだ。

ドロップ福引は、いま経験済みだ。

レアドロは魔石や魔物の核がそれに該当で、あとは通常ドロップがあるから設定は大抵可能だ。もう覚えた。


ショップなど、もう必要なくなった。なんでも1確定の大量ゲットだ。

これは驚きのリアクションがいくらあっても足りないな。


僕がレベルアップしてステータスウインドウを覗き込んでいるのは皆にバレている。

アビリオンの視線を一心に受けたので、すこし挨拶をしておくか。



「ここじゃない場所なら、ソロで大丈夫なぐらいステータスあがりました!

 超うれしいです。ありがとうございます、皆さんのおかげです!」


「おお、そうか。良かったじゃねぇか、ラルク」


「アビリオンさんのスキルも、イカしたものなんでしょ?」


「まあな、俺は剣のスキルで自分でも気に入っているんだぜ」



照れ笑いを見せる彼は、剣のスキルだ。どんな内容だと気になるけど僕はファルに目で合図するよに目の向きを変えた。ファルが冷やかしっぽく教えてくれた。



「言っちゃいなよ、勿体つけずにさ。この人のはね本当にすごいんだよ。

 装備した剣で敵対者にダメージをいれるだけで経験値が入手できるんだ」


「ええっ! それ、めっちゃ美味しいヤツじゃん!」


「へへっ。おめぇさんほどじゃねーがな」


「謙遜してるよ、このひと! それだけじゃないんだよ。経験値は最大体力分を入手するんだよ。いまHP2000ぐらいあるから、リッチ4体分2400プラス8000入手したんだよ!」


「す、すっご~い! めっちゃ早く強くなれるじゃん。かっけぇ~な!」


「ぐあっはっはっは! 実のところ「剣聖」なんかより楽しかったりしてなー」



アビリオンの声が上機嫌で花咲かせているのが面白かった。

20歩、30歩と奥へ進んでくると、行き止まりにあう。壁がある。

その中央に何かあるのが見えた。


好奇心で尋ねた。



「あれが、言っていた装置ですか?」



よく見ると、高さ20センチぐらいの平べったい石板が置いてある。

正方形で突き当りの壁にピタリとくっつくように置かれて、それはまるでお立ち台のようだった。



「これって、上に乗っても大丈夫ですよね? あ、なんか紋様が描かれている……」



石板はひとつの辺が3メートルぐらいの台になっていた。

僕はこんなもの、上に乗るしかないだろうと思った。

「よく分かってるじゃないか、好奇心旺盛だな」と皆に拍手されながら褒められた。


だが紋様は、でっかい花びらのようで意味は不明だ。

遊んでいる暇はないようで、デルタンとファルが先に上に乗った。

そのあと皆が台の上にあがった。


たぶん、何かがスイッチとなっていて稼働するんだろうな。



「ラルク、よく覚えていてね。いま壁の真ん中ね!」


「は、はい」



レベルアップからの、部屋移動。

なにが起こるんだ。どきどきワクワクしながら仕掛けのネタばらしを拝見することになる。


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