第18話
相変わらず、お母様の訓練はハードだよぉ。
準備運動が準備じゃないんだよね・・・。
訓練場20周とか、腕立て300回とか。
まあ、最近は試合形式でも訓練が始まったからいいけどね!
全然頑張るよ!
私が体を軽くほぐしながら歩いていると、曲がり角の向こうから話し声が聞こえてきた。
使用人たちがたまにおしゃべりしてる内容って、けっこうおもしろいんだよねぇ。
私が知らないこととか話してることあるし。
私は曲がり角に近づき、そっと聞き耳を立てた。
「ねぇ、きいた?第ニ王子派、また人によって指示が全く違うみたいよ。」
「またぁ?でも、第一王子派はまた失敗したみたい。」
「どちらもおんなじよね。」
「ほんと!未来の王様が何してんだって感じ!」
「ちょっと、声大きいわよ。」
・・・声、小さくて聞こえないや。
うーん。
ちょっと気になるなぁ。
第一王子派って有力貴族がそろってたと思うんだけど・・・。
あと、第二王子派もゲーム通りか調べとこうかな。
私はそのままの足で、家の資料室へと足早に向かった。
♢♢♢
「うーん。第一王子がかかわった事業はことごとく失敗してるね。」
私は資料室で、第一王子と第二王子について調べていた。
資料室の中は薄暗い、というわけではなく、きれいに掃除され、窓から明るい光が差し込んでいる。
第一王子が失敗してる理由は何となくわかるんだよねぇ。
余計な口出ししてるんだろうな。
・・・頭いいと言っても13歳基準で、だ。
絶対に派閥の貴族たちに任せた方が実績を残せるのにね。
私は第一王子派の資料をわきに置いて、第二王子派の資料を手に取る。
「それで、こっちが第二王子か。・・・あれ?これも、これも?」
第二王子派閥の貴族たちがやっていた事業。
そこに第二王子の名前が載っていなかったのだ。
第一王子は必ずといって書いてあったのに。
派閥って言っても色々あるんだなぁ。
お父様をどっちかの派閥につけなきゃって思ってたけど、どっちがいいんだろ?
お父様に聞いてみようかな。
ついでに、今日の授業の話もしたいし。
思い立ったが吉日!
さっそく、お父様のとこに行こ!
私は資料をもとの場所に戻してから、資料室を飛び出した。
――デジャヴ。




