第10話
フェリクスの家に遊びに行ってから、さらに数週間。
私は両親と共に教会へとやってきた。
今日はなんと、属性判定の日なのだ!
昨日の夜は楽しみすぎて寝られなかったよー。
・・・嘘です。
ぐっすり寝ました。
属性判定っていうのは、8歳になった子供が必ず協会で受けるものだ。
魔法の適正属性を調べるってものなんだけど、ファンタジーだよね!
ちなみに、フェリクスは風と氷。
あ、属性っていうのは魔法の属性ね。
この世界には9種類の属性がある。
火、水、風、土の基本属性。
それと、光、闇、氷、緑、雷の特殊属性だ。
セレナは魔法の適性があったのは間違いないんだけど、なんの属性か知らないんだよねー。
そんなことを考えながら、並べられている椅子の1つに座る。
しばらくすると、法衣を着た神官が奥にある扉から入ってきた。
「皆様、無事にこの日を迎えられたことを喜ばしく思います。それでは、突然ですが、属性判定の方法についてご説明しましょう。」
面倒くさかったのか、堅苦しい挨拶は本当に始めだけ。
まあ、頻繁にあることだしね。
その後は属性判定の方法についてだけだった。
簡単に要約すると、水晶に手を置いてください。
適性があれば光りますよ。
魔力量もその時測定されますからね。
ということだ。
あ、魔力量は下級、中級、上級。
さらにその中でも3種類に分かれている。
1、2、3の順で魔力量が増えていくのだ。
前の方に座っている子供から名前が呼ばれていく。
今、教会内にいる子供は10人程度。
だからか、一番うしろに座っていた私も、すぐに名前が呼ばれた。
「セレナ・アルヴェイン。前へ。」
いよいよだー!
私は駆け出したい衝動をこらえ、ゆっくりと歩き、水晶の前で立ち止まる。
「ここに手をおいてください。」
私が言われたとおりに手を置くと、水晶が白く輝き始めた。
なんだろうなー!
と、ワクワクしながら神官の言葉を待つ。
光が収まり、手を放したあと、神官が水晶の横についている板のようなものを見て、紙に何かを書き始めた。
1分後、ようやく手を止めて、口を開いた。
「光属性、魔力量は中級の3ですね。」
光属性なんだ!
やったぁぁぁ!
喜んで、うれしそうにニコニコする私の後ろ――
教会内が一瞬静まり返り、次の瞬間、ざわめき始めた。
この反応は当然だろう。
私よりも前では誰も水晶を輝かせた人はいないのだから。
「ありがとうございました。」
「いえいえ。」
神官とそんな言葉を交わしていると、不意に体が浮き上がった。
「おめでとう、セレナ。」
「よかったわね。」
お2人共、落ちついた雰囲気を出してますが、顔が・・・。
そんなことを思いながらニッコニコな両親に「はい。」と答えた。
・・・私もニッコニコだけどね!
人のことは言えない・・・。
その後、私達は別室に連れて行かれ、書類を書いた。
そして、ちょっとお話していたんだけど・・・。
「セレナ様は、将来、何になりたいのですか?」
「騎士です!みんなのことを守りたいから。」
即答する私に、神官は少し目を開く。
「魔法の適性があるのに、ですか?」
「はい。でも、魔法のこともお勉強したいです。」
「そうですか。それなら、この教会にある書庫を利用するのが良いでしょう。先代の神官長が魔法を研究していましてね。かなりの量が残されているのですよ。」
「よろしいのですか!?」
自分でもわかるくらい目を輝かせながら神官にそう尋ねる。
「もちろんです。書庫でほこりをかぶっているよりも、誰かに使ってもらえた方が、本も喜ぶでしょう。」
「ありがとうございます。そうさせていただきますね!」
神官長と私は穏やかにほほえみあった、んだけど、私は心のなかでガッポーズをしていた。
・・・仕方ないじゃん我が家にもあるけど、あらかた読み終わったんだもん。
フェリクスに借りるのもありだけど、遠いし。
こうして、次訪れるときを楽しみに、私達は教会をあとにしたのだった。
光属性でした!
フェリクスの魔法の色の意味は属性が関係しています。
火属性→赤
水属性→青
風属性→緑
土属性→黄
光属性→白
闇属性→黒
氷属性→水
緑属性→黄緑
雷属性→橙




