↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超楽しみにしてたロボゲーが、地球に戻る前にサ終したので、過去に戻ってやり直す!  作者: 弓屋 晶都


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/44

vsタテ(1/3)

 ***


 さて、昨日の強化素材と今日のソロ出撃分で、ようやくプラズマキャノンとフォトンブラスターの強化が今できる最大限のレベルまで終わったな。


 プラズマキャノンに至っては、上限突破ができればもう完璧だ。


 しかしURの上限突破素材を手に入れる方法は、ごく限られている。


 上級者ミッションのラストで1つ。

 迷宮ステージの初回完全クリアでも1つもらえたな。

 だから今俺が持ってるURの上限突破素材は2つだ。


 これを5つ集めると、ようやくURの上限突破ができる。

 上限突破するとさらに強化Lvが10上げられるようになる。

 たった10のLv差ではあるが、いざ同武器対決となるとその差は大きい。


 そんな貴重なURの上限突破素材が、今回のPvP戦の報酬の目玉だった。


 シルバーランクで1つ、ゴールドで2つ、プラチナで3つ、ダイヤモンドで4つ。

 つまり、プラチナまで上がることができれば、俺の美しい完全覚醒URプラズマキャノンは、完全覚醒上限突破URプラズマキャノンという究極の存在になれるわけだ。


 そんなわけで、ゼンやアサギには悪いが、俺は今日から完全装備でPvPに挑ませてもらうぞ。


 PvP画面に描かれたピラミッドの、プラチナランクを見つめる。

 上から2つ目のそのランクは、底辺であるブロンズの実に5分の1程の面積で描かれている。


 狭き門ではある。


 以前の俺が、望む事すら諦めていた場所。


 そこを目指して。




 俺は、出撃ボタン、準備完了ボタンを順に押した。





 一瞬のローディング画面の後、マッチングの待機画面に移行する。

 真っ黒な画面に【マッチングを行なっています】の文字がゆっくり明滅している。



 久々のPvPだ。


 相手はどんな奴だろうか。ステージは、水中ならまずは装備を変更して……。




[マッチングに成功しました。ステージに入場します]




 相手の名前は……タテ。か。聞き覚えはないな。


 まあ、オジョウにも聞き覚えはなかったからな。

 聞いたことないからって油断はできねーよな。


 ステージは……雪原か。

 アサギん時の手がまだ使えるか……?


 俺はバフをかけつつ、素早く接地パーツをスパイクパーツへ換装する。



 今回は雪がちらついてるな。吹雪にならなきゃいいんだが……。



 俺は周囲を警戒しながら池の方向へ向かう。


 今回は武器の逆装は無しだ。

 そのかわり、バックジャンプで移動する。


 っ!?


 視界を覆うほど降り始めた雪の合間に、ミサイルが見えた。


 熱源反応音はまだ無かった。


 つまり俺のレーダーより相手の射程が長いのかっ!!



 俺は大きく上に跳んでフォトンブラスターを広く撃つ。


 ミサイルの幾らかがジグザグに軌道を変えつつ跳び上がった俺を追うも、レーザーに飲み込まれた。



 今の動きはホーミング!?



 なるほど、レーダーの範囲外から追尾弾か。悪くないやり方だ。


 特にこんな風に雪が酷くなれば、視界が効かなくなる分、避けにくくなる。



 俺は空中でバフをかけ直すとプラズマキャノンに持ち替える。


 空中の俺を追うように、6発のミサイルが飛んでくる。


 迫るミサイルをフォトンブラスターで一掃すると、照射幅を絞って細く長いレーザーを作る。

 それをミサイルが飛んできた方向へ向けて、ジグザグに放つ。


 雪原を裂く光の帯。

 舞う粉雪が幻想的だ。


 バチッとレーザーが何かに弾かれて火花が舞う。




 そこだな!




 俺は敵機に向かって低く大きく跳ぶ。

 ピピッと熱源反応音が鳴る。


 敵機からミサイルが飛ぶ。


 見つかるまでは息を潜めて、見つかったら即応戦。分かってる奴だ。



 俺の左肩でプラズマキャノンが最大出力の弾を作り上げる。

 青白く美しいその光を、俺は敵機めがけて放った。


 ミサイルのうち3つが光球に飲み込まれたが、残り3つは躱したようだ。



 くそっ!



 相手はどうやら追尾弾の射出角度をわざと広く取っている。

 そうすることで、ミサイル達の移動経路に差がついて、ミサイルの着弾に時間差が出る分避け辛くなるのか。



 フォトンブラスターの調整……っ間に合わない!



 俺は咄嗟に一斉射撃のトリガーを引く。


 左手のショットガンには散弾。

 右手はまだスパナで左肩のプラズマキャノンもリロード中で不発だ。

 右肩のフォトンブラスターはまだ細長いままだ。


 ショットガンが何とか1つミサイルを落とす。

 フォトンブラスターが掠めたミサイルが1つ爆発する。


 ミサイルが迫る。


 カニバサミからプラズマキャノンを外す。




 ドカンッッ!!




 至近距離での爆風に機体が押される。

 幾らかの損傷は被ったが、右肩のフォトンブラスターに被害はない。




 俺の代わりに砕け散ったのは、カニバサミが放った石だった。




 ホッとしたのも束の間、新たにミサイルが飛んでくる。


 何だって!?

 俺の特大プラズマ弾を喰らって無事だったってのか!?


 吹雪に隠れて相手の姿ははっきりしないが、シルエットが大きいな。

 タンクタイプのセッティングか。


 握ったままのスパナでフォトンブラスターの調整を終えてミサイル6発を残らず撃ち落とす。


 そこへさらにミサイルが飛んでくる。



 長期戦なら、こっちだな。


 カニバサミにポンポンを装備する。

 自分にバフをかけつつ敵機と距離を詰めると、ポンポンで毒を打ち込んだ。


 雪の合間からやっと敵機を目視する。


 ああ、この機体は盾を両手で2つ持ってるのか。

 それで攻撃武器が両肩のホーミングミサイルだけなんだな。


 盾の表面はプラズマ弾に溶かされたのか若干凹んでいる。


 そりゃ全然効いてないってこたぁねーよな!



 俺はギリギリ毒を打ち込める程度の距離をとりつつ、ポンポンをプラズマキャノンに持ち替えてまたプラズマ弾を作り始める。


 このウゥゥぅゥゥゥンってプラズマエネルギー球が少しずつ大きくなってく感じもたまんないよな。

 俺は、左肩に美しく輝く青白い光に目を奪われないよう、意識的に相手を見据えた。




「きゃあっ、なにこれぇ、スリップダメージなのぉ!?」




 ……今、なんか高めのおっさんの声がしたんだが?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。