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八幕・十月の十日 そのに
部屋を出て行ったかばねを追ってホテルを走り出る。
道に出ると、すでにかばねの姿は見えない。
くそっ…!
どこに行った!?
尾行には気をつけていた。
勿論不用意な言動もしなかったはずだ。
理央のことを勘付いた素振りはなかったと思っていたのに…!
かばねの言動は読めない。
さっきのやり取りで、俺がかばねを警戒していたのに気づかれたのか?
俺の態度で仕事に支障があると判断されたのか?
…これも掌の上か?
どこかに隠れて俺の反応を窺っているのか?
俺の後を付けてアイツのもとへ案内させるつもりなのか?
それとも、もうアイツの居場所も掴んでいるのか…?
分からないっ!
いつから気付かれていたのかも何もかも…っ!
ただ気付かれていないなら、あの食欲が絡むこと以外には面倒くさがりのかばねが、用もないのに出かけたりなどしないだろう。
俺を付いていかせずに。
……だめだ。
これがかばねの策だとしても、このままここで立ち止ってはいられない。
俺はいつものあの場所に走った。
※かばねの誤解され癖が発動中です。




