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食屍鬼と愉快な殺人日記  作者: 莉子
二話・十月のジャックの章
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?幕・お正月の雑話

お正月のお喋り。

「もーいーくつねーるとー♪」


「いや!いくつも何も、今すでに正月!!いつまで寝正月してるつもり!?」



プラチナがかばねの歌を遮って叫ぶ。




そう、世間はお正月。


しかし、彼らはそんな行事にもあまり興味が無いようで。





「だって僕おせち食べれないし、神様も信仰してないし、凧あげとかする年齢じゃないしー。お年玉も楽しみにするほどじゃないなー。稼いでるし☆」


「いや、確かにそうだけどさぁ…。」



かばねの言葉に、言い返せない…という表情になるプラチナ。


すると、別方向から



「数え年の時代は、正月に年をとるという考えだったそうですねぇ。」



などと声があがる。


ラグである。


その言葉に反応したのはやはりかばねで、



「それってお正月が誕生日、ってこと?」



と、乗ってくる。


そこに入って来たのは意外にもキングで。



「何だろうが、今の俺達にはどうせ関係ねぇ。祝うわけでもあるまいし…っつーことで俺は寝る。」



そう言って欠伸をする。



「そういや、お前らの誕生日とか聞いたことねぇな。」



と、呟いたのはレオンハルト。



「…そもそも俺、知らないし。」



ジャックはそう言って、馬鹿にするように鼻を鳴らす。


それにかばねとキングがひらひらと手を上げ、同じくの意を表す。



「僕は冬だったと思うよ。あんまり覚えてないけどね。」


「俺は七月だな。」


「私は梅雨時でしたねぇ。」



 プラチナ以下残りの二人もそのように呟いた。



「いーなー。それを祝ってくれるから覚えてるんでしょ?僕も誕生日欲しいー。」



そんな三人を見て、かばねが若干ふてくされながら言う。



「いや、誕生日欲しいって……欲しいってもらうものじゃないから!」



と、プラチナが呆れながらツッコミをいれるが、



「いえ、しかし今彼女が生きている時点で、誕生日というものは存在するはずですよ?いつなのか分からないだけなら、むしろ勝手に決めてしまおうと問題は無いはずです。」



ラグがそう言いだし、いつものように場が混乱していく。



「えっ!決めていいの?えーっとねー……。」


「…いや、んなの欲しいか…?」




「……なら一月が良い。アイツが俺を拾ったのは冬だって。」



そう、声をあげたのはジャック。


騒いでいたかばねも、ツッコミを入れていたプラチナもその言葉にピタリと喋るのを止め、ジャックに視線が集まる。



「………何?」


「…いやー…ジャックって意外に可愛いんだなーと……。」


「…殺す。」


「いや!いやいやっ!ちょ…ちょっとま…うにゃあ!?」



かばねが最後まで言葉を発する前に、ジャックはナイフを構えかばねに切りかかる。


わたわたと慌てながら攻撃を回避するかばね。




どうやら今回の雑話はここで中断になりそうである。





















「ちなみにかばねが誕生日決めるならいつにするのさ?」


「………んー……十一月二十九日?」


「良い(11)肉(29)かっっ!!?」





……かばねはどこまでも食欲優先である。



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