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▽幕・◆年前 ●▽月の△日
むかーしむかし。
具体的には百年ともうちょっと前。
イギリスのとある暗殺者一家に一人の男の子が生まれました。
その男の子はとても賢く、有能でした。
語学、数学、果ては心理学や医学、そして殺しの技術も、恐ろしい速さで習得してしまいました。
家族は喜びました。
優秀な跡取りだ、と。
しかし、彼が家を継ぐことはありませんでした。
何故なら彼は暗殺者の禁を犯したからです。
依頼なく人を殺し、あまつさえ死体も処理せず放置したのです。
勿論それは事件になりました。
それでも彼は殺しました。
より巧みに、より猟奇的に。
そして彼はこう呼ばれるようになりました。
切り裂きジャック。
沢山の人間を殺し、諫めた家族さえ殺し、彼は裏にも表にも恐れられる存在になりました。
そんなある日、彼は一人の子供に出会いました。
子供は幼く、何もわかっていない目で彼を見ていました。
その時、ふと彼は思いました。
この子供をもう一人の自分にしよう、と。
これは初代ジャック・ザ・リッパーのお話。
そして、当時十九歳の初代と、三歳の二代目が出会うお話。
そして…
『ぼく、かばね!きみのなまえは?』
『……はぁ?』
七代目のジャックと僕たちの出会いに繋がるお話。




