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食屍鬼と愉快な殺人日記  作者: 莉子
二話・十月のジャックの章
62/330

▽幕・◆年前 ●▽月の△日

むかーしむかし。



具体的には百年ともうちょっと前。


イギリスのとある暗殺者一家に一人の男の子が生まれました。


その男の子はとても賢く、有能でした。


語学、数学、果ては心理学や医学、そして殺しの技術も、恐ろしい速さで習得してしまいました。


家族は喜びました。


優秀な跡取りだ、と。



しかし、彼が家を継ぐことはありませんでした。


何故なら彼は暗殺者の禁を犯したからです。


依頼なく人を殺し、あまつさえ死体も処理せず放置したのです。


勿論それは事件になりました。


それでも彼は殺しました。


より巧みに、より猟奇的に。


そして彼はこう呼ばれるようになりました。




切り裂きジャックジャック・ザ・リッパー




沢山の人間を殺し、諫めた家族さえ殺し、彼は裏にも表にも恐れられる存在になりました。




そんなある日、彼は一人の子供に出会いました。


子供は幼く、何もわかっていない目で彼を見ていました。


その時、ふと彼は思いました。


この子供をもう一人の自分にしよう、と。




これは初代ジャック・ザ・リッパーのお話。


そして、当時十九歳の初代と、三歳の二代目が出会うお話。







そして…


















『ぼく、かばね!きみのなまえは?』


『……はぁ?』



七代目のジャックと僕たちの出会いに繋がるお話。




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