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食屍鬼と愉快な殺人日記  作者: 莉子
一話・九月のかばねの章
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六幕・九月の二十日 そのご

制圧完了(コンプリート)。いいよ、かばね。』



プラたんの許可が出た。


僕は目的のビルまでゆっくり歩いていたけど、GOが出たから一気に地面を蹴って走り出す。



電子機器の異変に向こうが気付く前に行きたいしね。










入り口に見張りはいない。


街中だからかな。






入り口は電子ロック。



「入り口お願い。」



僕が言うと、プラたんがキーを解除する。





カチッ



と音がすると同時に静かに、でも素早く扉を開ける。






開けた先に一人。



何か言葉を発する前に喉笛をナイフで一閃。


ヒュッっと喉から空気の漏れる音。


体が床に倒れこむ前に僕の身体をその下に潜り込ませて、ぐるっと体術の要領で回転させ静かに床に置く。



監視カメラの心配はしなくていいけど、音に気付かれるのは避けないとね。


この前みたいに。





そのままトントンと段飛ばしに階段を上る。




途中で一人降りてきてはち合わせたから、勢いのまま跳びかかるようにして喉にナイフを突き刺す。







階段を上りきるとドアが二つあったから近い方から開ける。









モニターがたくさんある部屋だった。

映っているのは監視カメラの映像だろう。



二人いた監視が驚き、座っていた椅子から立ち上がる。



「なっ……!?」



…と、声を上げようとした方にナイフを投げる。

ナイフは違わず首に突き刺さった。



「ひっ…!」



そちらに気を取られたもう一人の方に向かって、壁を蹴って高く跳ぶ。


太腿の間に頭を挟み込んで、勢いつけたまま首の骨を捻り折る。




さっき投げたナイフをちゃんと抜いて、回収してから部屋を出る。









もう一つの扉を開けると四人、男の人がいた。



だからまず一番手近にいた人の足を払って転ばせてから、喉元を思いっきり踏みつける。


同時にナイフを一人に投げつけた。


それから、サイレンサー付きの拳銃でもう一人。



「ふ…ざけんな!このっ!!」



最後の一人は慌てて警棒か何かを手に取ったけど…。





残念、遅いよ。




踏みつけていた方の足に思いっきり体重をかけて跳んだ。

足の下で骨の折れる鈍い音。


すぐ後に、残った人の顔面に膝を入れたからもう一回、今度は鼻の骨の折れる音。



思わず警棒を取り落として鼻を押さえた男の人の頭に、銃口を押し当てて引き金を引く。





これで、いち、にぃ…八人。











三階に上がる。



ドアは一つ。


中から声がする。

笑い声とか、女の人の声。



結構騒がしいから、下の音は聞こえなかったんだろうなぁ。




好都合だね。





マスクをつけて、ドアを少しだけ開けた隙間からビンを転がして、すぐ扉を閉める。


ラグ特製の薬だ。


一分くらいかなぁ…。





















……一分。


僕は扉を開けて中に入る。


んーと…男の人が七、女の人が三か。



まぁまぁだったね。









部屋の奥にある階段を上がる。


先には扉が一つ。



…と、その部屋の見張りをしてたらしい人が二人、倒れている。



その体をひょいっと跳び越えて、四階…最後のドアを開ける。








僕が部屋に入ると、んー…五人か。


これで男の人の数はプラたんから聞いてた人数と合うね。


女の人は知らないよ。

僕は慈善事業やってるんじゃないしね。



「な…何だてめぇ!!」



…って一番奥の窓際の人が言ってきたけど、答える意味なんかないよね?



だって皆ここで僕が殺すんだし。






ナイフを投げる。


真ん中の人に弾かれた。




おー…。




下の人より腕は立つんだね。


銃を撃つ。



一発、二発、三発。


一発目は僕に一番近い人の、懐から銃を出そうとした右手。


間髪いれず二発目はさっきナイフを弾いた人の胸。


三発目、携帯を出した奥から二番目の人の喉元。



銃を取り落とした一番近いところにいる人の顎を蹴り上げて脳を揺らす。


ついでに部屋の真ん中の机を足場にして跳びあがり、二番目に近かった人の首を折る。





さぁ、これで…。



「動くんじゃねぇっ!!」




後は、僕に銃口を向ける一人だけ。












僕は、その人に向かってニコッと笑うと



「しー…。」



そう、人差し指を口元に当てて言った。





僕のその仕草に、その人は茹でダコのように顔を真っ赤にして





「…ふ……ざけんじゃねぇぇぇぇっ!!!」



…と、怒りをあらわにして銃の引き金を…










…カチンッ





「………は…?」





引けなかった。





今、僕が投げたナイフが撃鉄の間に挟まったからだ。


さっき弾かれたナイフがいい感じにデスクの上に乗ってたからね。



僕は、男の人が思考停止しているうちに走り寄って、その首にペン型の注射器を刺して……



「はい、お疲れさまぁ。」



手元のボタンを押した。





※今回のかばねの持ち武器

 ナイフ一本

 拳銃一丁(サイレンサー付き、弾は六 )

 (↑一発残したのは不測の事態があった時のため)

 ラグ特製 毒ガスのビン

      毒薬(ペン型注射器入り)

 

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