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二幕・十一年前 ▲月の●◆日
物心ついた時にはぐーたんがいた。
ぐーたんはぐーたんがお父さんじゃないとか、ぼくは六才くらいなんだとか教えてくれた。
人を殺す方法も教えてくれる。
そのための勉強も教えてくれる。
時々、何に使うのかわからないような難しい勉強も。
ぐーたんの言ってることは難しいこともあるけど、ぼくはぐーたんが好きだ。
ぐーたんは、面倒くさがりでものぐさで不愛想だ。
けど、ぼくに要るものはちゃんと教えてくれる。
だから、ぐーたんは優しい。
でも、ぐーたんは自分に要るものは何も教えてくれない。
ぐーたんは時々ぼーっとしてどこ見てるのかわからない時がある。
その時のぐーたんはとっても悲しそうなんだ。
ねぇぐーたん。
ぐーたんは寂しいの?
だったら僕が何とかしてあげるからね。
だからちゃんと笑ってね。




