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▽幕・●◆年前 ▲月の●◎日
…ボロボロだった。
…ひどく薄汚れていた。
…とても小さくか弱かった。
…そして今にも死にそうだった。
そんなものは他にもたくさん見てきた。
そういう場所だ。
裏の世界というものは。
拐われてきた子供。
捨てられた子供。
普通なら目にも留めず、ましてや関わろうなんてするはずもないほどありふれた、小さくて弱いもの。
薄汚れ、這いつくばり、世界を憎んだような生気の無い目をしているような惨めな存在。
…そのはずだった。
だがその濃赤の瞳は闇の中で爛々と輝いていた。
貪欲に
純粋に
――ただ生きる意志を強く宿して。




