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食屍鬼と愉快な殺人日記  作者: 莉子
閑話・十月の虚飾の章
127/330

終幕・十月の三十一日 そのさん

※途中で視点が三人称に変わります。

結局かばねは、それ以上言葉を発することなく踵を返し、そのまま俺を置いて去って行く。


珍しく空気を読んだらしい。



最後までかばねの表情は仮面に隠されて分からなかったが。



アイツに気を使われるなんて…。





かばねが去っても、俺はしばらくその場から動かなかった。




頬を伝っていた何かがいつの間にか止まって。


その跡が冷たくなって、乾いてしまうまで俺はそこにいた。




ゆっくり被り物を頭からとり、ふぅ…と息を吐く。



この被り物を被る意味はもう無い。


……ケーキなんて食べに行く気がしないし。




さっさとアジトに帰ろう。


そう決めて、残っているかもしれない跡をかき消すように、袖で顔を拭う。




…さぁ…これでもう、いつもの俺だ。





また今度の仕事で、かばねにおやつでも採ってきてやろう。



















「……あ。」



帰ってきたアジト。


そこで俺は今のこの惨状をどうしようかと迷っていた。



目の前には、誤って俺が踏んでしまったデータカード。


見事に壊れてしまっている。


おそらく、プラチナのものだ。



…これは面倒なことになりそうだと思っていると、



「あー…疲れたぁ…。…あれ?ジャック、どうしたの?」



…と、丁度その本人が現れ、心臓が跳ね上がる。



内心慌てる俺の思いなどよそに、プラチナは部屋に入り…無残に割れたカードに気付き、絶句する。


そして、だんだんと険しい顔になってキッと俺を睨み



「…これ、したの…ジャック……?」



そう静かに問う。



あ、これはかなり機嫌の悪いパターンだ。




…プラチナの長い説教は受けたくない…。


こういう時のプラチナはしつこいし、面倒だ。


なんて思ったと同時に、口から、



「…違う。」



と、さらりと嘘が出た。


プラチナは、俺の言葉に一瞬目を瞬かせ、すぐに怒り顔に戻り言う。



「……ってことは、かばねだね…?あ…の馬鹿…っ!僕がこのデータ作るのにどれだけ頑張ったか……っ!!」



なんてここにはいないかばねへの恨み言を吐く。



俺はその勢いに若干冷汗をかきながら、口元だけで少し笑う。




『やればできるじゃないか。』




そんな幻聴がどこかから聞こえたような気がした。

































ーーーーーーーーーーーーーーー




その後、アジトでは



「か~ば~ね~~?」


「ちょ…ま……ぼ、僕じゃないよっ!?」




無実の罪でプラチナに追い回されるかばねの姿がみられたとか。









人物紹介


名前:ジャック 

性別:男   年齢:16歳くらい

容姿:金髪、短いが後ろでくくっている 碧眼

   かばねより背は高い

   外国風の顔立ちから、よく年上にみられる


大罪:『傲慢』(虚飾) 通り名:「切り裂きジャックジャック・ザ・リッパー

性格:不愛想、傲岸不遜

殺人中毒、甘党

戦闘スタイル:ナイフ使い、刃物なら何でも使う

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