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食屍鬼と愉快な殺人日記  作者: 莉子
二話・十月のジャックの章
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二十九幕・とある青少年の日録


――初めて見かけた時、何でだか体が勝手に動いた。


あいつらに目をつけられるかもしれなくても。


その判断は間違っていなかったと、今でも思っている。





…なんて、最近放送していた映画の、主人公の独白なんか思い浮かべて。











不愛想で、そっけなくて、けど嘘が吐けない素直な奴。


結構冗談も言うし、顔に出にくいだけで結構態度に感情が出る。



最近できた友達、ジャックはそういう奴。



付き合いは短いのに、妙に気が合って。


意外に聞き上手で話しやすくて。


いつもポケットに飴が入ってて。


イギリス(こきょう)の話なんかするときはとても楽しそうで。


パルクールを教えてくれるときなんかは少し得意げで。


俺が家族の話なんかすると、少し寂しげな顔になる。


どことなくほっておけないような奴。




なぁ、俺お前と友達になれたのが嬉しいんだ。



だから、あんな別れ方なんて絶対に嫌だ。



見つけるから。


追っかけるから。


だから、また他愛もない話をしよう。


あの悪戯っぽい笑顔がまた見たいんだ。



…一緒に笑いたいんだ。






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