二五幕・十月の二五日
ジャックは意外と可愛いところがあります。
犬や猫などの動物が好きなようで、その手のテレビ番組を見ていたりしていたり。
女性にそういう方面で迫られるのも苦手らしく、顔を真っ赤にしていたところも見たことがあります。
…そのような光景を、一体どこで見たのか、という質問には答えかねますが。
まぁ、お遊びですよ。
案の定、ジャックもあの脳筋も愉快な反応をしてくれて、私は非常に楽しかったですねぇ。
いえ、それは置いておいて。
ジャックの意外と可愛らしいところ。
もう一つは。
甘いものが大好き、というところですね。
生クリームにカスタード。
ビスケットにゼリー。
カップを持っているときは大抵ホットチョコレート。
いつでもジャックに頼めば、キャンディがどこからともなく取り出される…。
よくあの体型を維持できるものです。
かばねもそうですが、それほどこの仕事はエネルギーを消費するものなのでしょうかねぇ。
ほら今日も。
「あ、ジャック。今日は美味しいケーキの日?」
「……違う。これは安物。いつもの店のとも、ウルスブランのとも全然味が違う。」
「そんなの言われたって僕にはわっかんないよー!吐いちゃうだけだもん!」
「…俺はお前の味覚の方が分からない。髪や爪や目が甘いだの苦いだの意味が分からない。」
などと、大罪の子供たちはわいわいと談義中。
……まぁ、かばねの食事に対してのジャックの意見には、世間一般のほとんどの人が同意するでしょうが。
全く可愛いものですねぇ。




