二二幕・十月の二二日
今日はあいにくの雨模様。
朝からしとしと降り続く雨。
傘を差して、長靴をはいて、僕はジャックとお出かけ中。
行き先は…。
「ジャックもホント鬼畜だー。僕は昨日プラたんにこき使われてへとへとだっていうのに、その上貯金も減らそうっていうんだからさー…。」
「弁償するって言った。」
「そうだけどさー。特注の一点物だって言ったじゃん。」
「だから今からそれを作った職人の所に行く。」
…と、そういう事で、ジャックの行きつけのナイフ職人さんの所に行く途中。
あの件はもう終わったことだと思ってたのに…。
しっかり覚えてたらしい。
ちぇっ…。
そんなこんなで雨の中、着いたのは郊外の……小屋…?
…なんか…小屋だ、うん。
ジャックが小屋のドアをノックすると、少しの間の後、中から無精ひげのおじさんが出てくる。
おじさんはジャックを見て、
「…応、ジャック坊。」
と、声をかけて、隣に居る僕に目を向けて、言った。
「…お前が人連れてくるたぁ、意外だな。……妹分か?」
「んにゃにっ!?」
「…お前のその鳴き声は何なんだ?」
ジャックの呆れた声が聞こえたけど、今はそれよりおじさんの言葉だ。
「僕ジャックより年上だからお姉さんだよっ!!」
「…そっち……いや、お前だからな。」
僕がそう言うと、おじさんハハッっと笑って、
「そりゃすまねぇな、お嬢ちゃん。まぁ、入れや。」
と、中に招き入れてくれた。
「…あ…おじさん、僕が女の子って分かってたの?」
「…今さらか。」
「ハッハッ!面白れぇ嬢ちゃんだなぁ!」
Q.なぜ分かったのか?
A.体格でな。特注もんを作るからにゃ持ち主に合わせねぇといけねぇから、普段から気をつけて見てんだよ!




