小休憩
「ロミオです」
ムーディーなピアノのイントロとともに。
突如現れた男。
黒スーツのポケットに手を入れている。
「あの・・・誰ですか」
「ロミオです・・・」
「いや・・・」
(だから、誰なんだよ!?ロミオってまさか!?あの!?)
「ロミオです・・・」
「・・・」
「最近、ジュリエットが・・・なろう系を読み始めたとです・・・」
「え・・・」
「僕といるのが、そんなに退屈なのでしょうか?」
「あ・・・」
(まさかのヒロ◯ですの方!?◯ロシです、って何年前のネタなのよ?!懐かしさ通り越して、記憶ないけどもはや!?)
「ロミオです・・・」
「一部のツイフェミから・・・タイトル名、何で男の名前が先なのと、DMが入ったとです・・・」
「・・・」
「僕がつけたタイトルじゃ、なかとです!」
「フフフッ・・・#シェイクスピア・・・」
井戸の方から
笑い声。
「ロミオです・・・」
「昨日・・・ワールドカップを・・・録画し忘れました・・・」
「フフフッ」
「ロミオです・・・」
「ロミオです・・・」
「ロミオです・・・」
「え・・・」
男は一瞬で消えた。
井戸に駆け寄る私。
「え・・・」
(今のなんだったの?!)
「小休憩・・・だよ」
「あぁ・・・」
(小休憩ってなんだよ!?休憩に小も大もないだろ!?)
「和歌山、広島の小学校では・・・20分の長めの休み時間を・・・大休憩って呼ぶことも・・・あるらしいよ」
「へー」
(なんでそんなこと知ってんだよ!?いどっち、何でも知ってじゃん!?)
「なんでもは知らないわよ・・・」
(知ってることだけ!?ってか?!そりゃそうだろ!当たり前じゃん!?コンサルみてぇなこと言いやがって!!)
「あ・・・」
人と話す、コミュニケーションを取る。
伝えたいことを伝える。
そんな当たり前なことが、一番大事。
(ACジャ◯ンの広告かよ!?)




