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二流作家の感想講座  作者: 白河夜舟


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44/45

その44「すぐに死にたがる小説への感想」

 作家さんは感受性が強い人が多いので、感想にも丁寧さが必要だと意識しております。

 してるんですけど、時折、思いっきりぶん回したくなる事もあります。

 今回読んだのは、そういう作品でした。

 直接、作者様の感想には書けないので、ここでぶちまけてやろうか、と。

編集「はい、始まりました企画もの第44弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」

白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」

編集「なんですか、このタイトル。不穏すぎなんですけど」

白河「なろうトップページの新着の短編作品で、面白そうなタイトルだなと拾い上げて読んでみたら、そういう作品でした」

編集「はあ、そうなんですか」

白河「で、作者様のホームページに立ち寄ってみたら、そういう作品ばかりだった」

編集「(わざわざ、他の作品も読みに行ったんですか)それで?」

白河「三点固定式ガトリング砲を設置して、片っ端から感想弾をばらまいてきた」

編集「(バカなんですか)そういう死にたがる作品、お好きでしたっけ?」

白河「あ、おれ、こういう傾向の作品に耐性があるというか、結構好きですよ」

編集「でしたっけ?」

白河「今、自作で連載中のラーメンもの、最初の出だしはそんな感じ」

編集「ああ、そうでしたね」

白河「こういう出だしは、読者の半分は脱落すると、分かってるんですけどね」

編集「ですよね。なんでわざわざ、そういうメンドクサイ書き方するのかなぁとは思ってましたよ」

白河「いや、おれは書きたいものしか書かないもん。彼は、元々そういう性格で、だからそういう暮らし方をしていたんだもん」

編集「まあ、そうですけど。読まされる読者の身にもなって欲しいですよ」

白河「知らん。嫌なら読まなきゃいいでしょ?」

編集「…(そりゃそうですけど。だからあの作品、人気が全然でないんだってば)」

白河「なんか、言いたそうですね?」

編集「ええ、まあ、でも、口に出すほどの事ではないですよ」

白河「で、本題。読んだ作品はどれも短編。サクッと読めちゃうんで、サクッと感想も書けちゃう」

編集「反応は?」

白河「ないね。この手の作家さんに、返信は最初から期待してない」

編集「…なんで感想なんか書いてるんですか?」

白河「自分のため。その23 感想はINPUTの一部」

編集「…でしたね(この人も、ホント面倒臭い人だな)」

白河「俺は怠惰なダメ人間。死んだ方がマシだと思う。そういう精神状態になると、小説が書けちゃう。というのが基本」

編集「なるほど」

白河「作家には自殺志願者が多いのは本当の事で、日本で有名なのが芥川龍之介、有島武郎、太宰治、三島由紀夫、川端康成、辺りはすぐに名前が上がりますね」

編集「ですよね」

白河「感受性が強く、色んなモノの影響をモロに受けちゃうんでしょうね。だからこそ名作と呼ばれる作品を書ける」

編集「確かに」

白河「なので、作者様のそういう思いが作品に込められてますね、という感想になりますね」

編集「そうなんですね」

白河「そう読み取れるんだから、そう書きました」

編集「…で、本当の気持ちは?」

白河「本当も何も、そのまんまでしょ?」

編集「鉄面皮の白河さんが、そのままで済ますはずは無いでしょ?」

白河「いや、作者様の感想欄に、そんな本当の気持ちなんか書けませんよ?」

編集「ああ、それでここに書いてるんだ」

白河「こっちは、自分の作品ですからね。問題ありませんね」

編集「で?」

白河「短編を連発できるのは、スゴイ才能だと思う。どの作品も表現力が巧くて、標準以上の書き手さんだと思います」

編集「そういうことじゃ、ないんでしょ?」

白河「なので、そんなに世を儚まなくていいんじゃないの、と思うのです」

編集「その辺が、本音という訳ですね?」

白河「死んだら書けないでしょ。生きているから書けるんでしょ。アンタ、書ける人なんでしょ。死にそうにならないと書けないのは、やっぱり歪んでるんじゃないの?」

編集「いや、そういう歪みがあるからこそ、感受性が豊かだからこそ、作品を生み出せると説明してましたよね?」

白河「でも、死んだらオシマイでしょ。なので、おれはお前の作品を読んでるぞ、ちゃんと評価してるぞと、感想弾をこれでもかとぶち込んでやっただけです」

編集「それが、本音なんですね?」

白河「う、うん。まあ、そうですね」

編集「まあ、白河さんらしいと言えば、らしいですね」

白河「アンタは短編を書きまくれるなら、おれは感想を書きまくれるぞ、という本音も」

編集「なるほど(やっと本当の本音がでてきたな)」

白河「で、そんなに世の中に関わるのがイヤであっても、アンタは物書きとして水準以上なんだからさ、よそ様の作品を読んで、感想でも書いてみたらドウ?というメッセージを含めているけど、伝わんないだろうね」

編集「そんなの、伝わると思います?」

白河「自分の作品にちゃんとした感想が付いたら、嬉しくない作家さんはいないでしょ?」

編集「そりゃそうでしょうね」

白河「じゃあ、世を儚んでいる暇があるなら、おれと同じように感想を書いてみれば?というメッセージですよ。その40と41、アンタ、書けるし読める人でしょ?という気持ちですよ」

編集「いや、感想を書くのは、また別の才能だと思いますけどね」

白河「まあね。でも感想を書くのって、死にたくならないと書けない、という事は絶対にないんで」

編集「まあ、そりゃそうですけど」

白河「


 死ぬな。書け」


編集「締めが、そんなんでイイんですか?」

白河「イイんじゃないの?これに返信ができるようなら、感想書きへの第一歩になるでしょ?」

編集「まあ、そうかもしれませんね(この人、ムチャクチャだなぁ)」



編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」

白河「また聴いてくださいね。ではまた―」



                         (続く)


 ダメな主人公を最初に描いて、そこから成り上がっていくスタイル。

 定番中の定番ですよね。

 で、ダメな主人公って、どうやって書いたらいいんだ?

 うん、INPUT、大事ですね。

 今回読んだ作品、そういう意味でもかなりの参考になりました。

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