9話 家づくり
さて、家を出てまずは人目のつかぬ裏路地に入る。
「まずは拠点じゃな」
「この日本という場所は、山が多いようです。山は未開発の場所が多く、潜伏するのに適していると思われます」
「ふむ、なるほどなるほど」
流石セージ、賢い。
「そこで、私が考える最高の場所にテレポート致しますので、そこで居を構えましょう」
「うむ。ナイスなアイデアじゃな」
早速テレポートを行う。
「着きました」
「...なあ? ここ...なんか暖かいというか、ちょっと煙たいというか...ここ、温泉地帯...じゃな...?」
「ゆう様とお風呂に入りたくて♡」
「...セージ...今の妾は使命があるのでえっちをしている場合ではないのじゃ」
「はぅあ!!! 入って下さらないのですか!? そのままいい雰囲気になって子作りしていただけないのですかゆう様ぁ!」
はあ、こういう時サキュバスのダメなとこが出るのがこやつの難点じゃな...
「んまあ、温泉地帯なのは良いじゃろう。この体、ヤケに重たいというか、不健康なようでな。温泉でのんびりと肩のコリをとるのは悪くないのじゃ。この世界に来てから色々あったしのぉ...」
「のんびり休みましょ♪ ゆう様♪」
「さて、それでは建築するかのぅ。どんな家がよいかのぉ?」
「せっかくならサキュバス建築の淫靡なホテル風にしましょう♡」
「...却下」
「えぇ~! ゆう様とまったり温泉旅、ダブルベッドで甘々子作り幸せえっち性活で幸せな子作り&家庭築き上げ計画はどうなるんですかぁ!?」
「そんな計画、聞いとらんからな...」
全く、ツッコミきれんわ。はやく建築に取り掛かるぞ。
どうせ妾とセージの二人の居じゃ。必要以上に大きくする必要はないじゃろ。
言っておくがのう、妾はサキュバスキングという、サキュバス種の一つじゃが、そんなに性欲は強くないぞ。サキュバス種は全体的に性欲が強いが、サキュバスキングはサキュバスを取りまとめる役割である以上、性欲は並みより下くらいじゃ。じゃなきゃ種族が立ち行かなくなってしまうのでな。
とりあえず、拠点はちょっと大きめくらいじゃ。セージとの子作りは後々、することになるとは思うのでな。というのも、この世界を乗っ取った後に後継者にこの世界を任せねばならぬからな。その後継者づくりじゃ。
「まあ、それはもう少し腰を据えてからじゃ」
「!!! あぁ、楽しみですわ...♡ ゆう様ぁ...♡」
...ちなみにセージとはなんだかんだでいろんな世界で子作りしておる。もうさすがに飽き飽きするくらいにはヤっておるのに、セージは毎回楽しそうじゃから、不思議なものじゃ。
お色気シーンが見たいというなら、感想欄でノクターン出張してくださいとでも書いてくれ。
そんな無駄な会話をしていたらもう完成したぞ。
見よ!見た目はこの世界の標準的な一軒家じゃが、機能美にあふれておるぞ!
お風呂は大きめに作ったのじゃ! 源泉を引っ張ってきておるぞ!
床暖房・エアコン(魔道式)もついている!
あとは飯じゃが、まあ近くで買えばいいじゃろ。金? いくらでも魔法で貴金属を作れるのでそれを転売じゃ。
なに、妾達しか魔法は使わんのじゃから、価値のインフレは起きんよ、それにセージの見た目なら、とっかえひっかえ彼氏におごってもらっているといえば騙せるじゃろうて。この世界の神にもバレんよう、認識阻害の魔法もセットで掛けておくしのう。
「立派な愛の巣ですね♡ ゆう様♡」
「...拠点じゃからな...」
次回、温泉じゃ!




