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8話 家出

 翌朝早朝、父殿が仕事に行く前に二人に早速来てもろうた。


 こちら側には、セージと妾が正座、テーブルをはさんで向こう側に両親に座ってもらって居る。


「あ、あの...どちらさまですか...? ゆ、ゆうとどういった関係で...?」

「...(ガクブル)」


 父殿、妾との一件からもうガクブルしているのに、セージの無言のプレッシャーに気圧されておる。当たり前じゃが、父殿が妾を叩いたことはセージにバレておる。これはもう両親(主に父親)に復讐完了じゃな。


「こっちは妾の嫁となるセージじゃ」

「ふつつかものですが...」

「え、えぇ...??」

「こやつの実家は太くてのう、まあ、結婚してお世話になるので今日でこの家を出ていくのじゃ」

「そ、そんな!ゆう!絶対そんな女怪しいじゃない!!!変な服着てるし!明らかに日本人じゃないし!」

「...おまえ、ゆうを止めるな...もうゆうは変わったんだ...」

「あなたそんな!薄情な!」


 ふむ、母親も母親じゃのぉ...大の大人が親元を離れると言うておるのに、引き留めるとは...子離れというのを知らんのか...じゃがまあ、ここまで変わってしまった息子をいきなり出てきたどこの誰かも分からぬ女の夫に送り出すのは確かに不安があるじゃろう。


「母殿の心中はお察しする。しかし、妾はゆうであっても、もう以前のゆうではないのじゃ、厳しい現実だと思うがのぉ」

「うっ...ううう...」

「お母様、ゆうさんのことは私が全力でご支援いたしますので」

「そうだ、おまえ...もうゆうは...変わっちまったんだ...」

「...うぅぅ...ぐすっ...」


 母殿はその後もずっと泣いておった。胎を痛めて産んだ子じゃ。自殺未遂でここまで変わってしまって、悲しまぬわけはないであろうなぁ...しかも目の前から消えようなど...まあ、母というものには耐え難きことじゃ...


 妾は、その後家族写真を撮ってから家を出たのじゃ。


 ...たまに...連絡を取ることにしてあげたのじゃ...連絡用のスマホを持たされたのでな。


 さて、どこに行こうかの?

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