20話 世界の掌握
あれから20年経ったのじゃ。
子供は独学で育てた。妾の体年齢と、セージの体年齢は年を取らないようにしておる。
「父様、母様、今日、ついに事を成すのですね」
「そうじゃ」
「貴方も立派に育ったわね」
この子供はチェリー、女の子じゃ。この世界を統治することになる子供として、様々なことを学ばせて育てた。魔法も使えるのじゃ。それこそ厳しい修行を積ませたものじゃ。じゃが、今日までよく頑張ってくれた。
「いいか、それでは神殺し作戦を始める」
「はい」
「承知しましたわ」
【召喚】
「・・・なんだここは?」
「おらぁっ!!!」
「ぐあっ!?」
召喚陣に出てきた男を切り裂いた。
「な、なにが起きて...」
「世界の乗っ取りじゃ」
「な!?この世界は乗っ取れないように作ったはず...!?」
「残念じゃったな」
「はぁ!?!? なんですかこれ!!! チート使いの破壊神ですか!? うっわチート使ってしか勝てないとか!!!! ウザー!!!」
「お前は、この世界の発展をうまく調整してイキっておったんじゃろ」
「イキってたってなんですか言い方w!?私はこの世界をうまく運営していたんですよw!!!それを楽しくこなしてただけなのに、なんですかその言い方!!!?」
「お前は、人ひとりひとりの幸せを考えなさ過ぎた。だから、妾の体の持ち主のような不幸なものを生み出したのじゃ」
「くそっ!!! こうなれば!!!お前も道連れに!!! 【自爆魔法】!!!」
ドッガァァァアアアアン!!!!
・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ、死んだようじゃな」
「恐ろしい存在でしたね...これが神...」
「気持ちの悪い話し方をする神でしたね、ま、それに見合うような無様な死に様でしたわ」
妾は、セージと子供の作った2重の結界で守られておった。
妾は、召喚で一時的に魔力を使い果たす、そこでセージが結界を張るのじゃが、セージの結界一枚では、神同士の戦いでは足りないのじゃ。もう一枚、どうにか用意しなければいけないのじゃ。そこでチェリー(妾たちの子供)じゃ。
チェリーの結界は割れたが、セージの結界はそのおかげで耐えられたというわけじゃ。
神を召喚し、神を殺すことで、この世界の管理権は妾たちに移ったのじゃ。
これで、この世界の掌握は完了じゃ。
「では、父様、母様...余生をこちらで過ごすのですね」
「ええ、あなたは世界の運営をがんばってね」
「はい、ワタクシ、頑張らせていただきます」
「わからないときは、神同士の交信を使って聞くのじゃぞ」
「はい、その時はよろしくお願いします。それでは」
妾たちの娘は、空の彼方へ飛んで行った。空へ一本の青い柱となって...流星のように消えていった。
さて...
「セージ...残りの余生...のんびり楽しもうかの」
「そうですね...ゆう様♡」
―fin―
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