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現在進行 鳥の国 2  作者: 蓮尾純子
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野外に戻す   2003年10月

鳥の国から    すずがも通信142号   2003年10月

   野外に戻す


 入院してきた鳥を放す時には、少しでもよい状態で、生活がちゃんとできるように、と心がけながら放します。もちろん、その日のうちに猫やカラスに殺されるものもあります。ある意味では、これなら何の問題もない、と安心しきって放すことができる鳥は皆無かもしれません。

 鳥を放した日には、うれしくてたまらない、というような気持にはなかなかなれません。それでも、手から離れてほっとすることは確か。たとえ1割程度としても、放した鳥のうち、元気で生きながらえるものもあることも確か。

 幕張本郷の駅の近くで、3羽まとめて落ちていたアカエリヒレアシシギのうちの1羽を9月13日に放しました。1羽は拾得時に既に死亡。もう1羽は頭骨陥没の重傷で、囲いから飛び出したところを同居のカルガモのヒナに殺されてしまいました。さいごの1羽は割合すぐに餌付き、放鳥前2、3日は囲いから飛び上がって室内をひとしきり飛び回り、また囲いに戻るという生活をしていました。まあ、たぶん大丈夫でしょう。がんばって。

 この会報がお手元に届くころには、6月9日以来3か月あまり世話を続けた子ダヌキ6頭が、故郷の船橋市藤原町に戻っているはずです。つやつや、まるまるとしたきれいな若ダヌキたち。法典高校の自然観察園(約1ヘクタールの広さで、水もあり、草むらややぶになっていて、金網で囲われている)というのが野外へ戻るためのステップ。餌ももらえるし、これ以上理想的な野外復帰の手段は考えられない。何頭生き延びることができるのか、切ないものはあるけれど、それが彼らの運命。幸運、かな。

 通過地点としての「鳥の国」。終着駅であるよりは、通過地点のほうが気楽な面が多いかもしれない。いずれにせよ、役割を全うしてゆきたいもの。

 みんな、元気でね。


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