タヌキと犬猫 2003年8月
鳥の国から すずがも通信141号 2003年8月
タヌキと犬猫
仮設禽舎にいれた子ダヌキたち。最初は仮設禽舎の猛禽類がちょっかいを出すのでは、と心配でしたが、あと1週間もたつと、逆に子ダヌキがトビやノスリをバラバラにしかねない……。
入所後1ヶ月。体重もいちばん小さいのが800ℊ、大きいのは1.3㎏になりました。雄3頭、雌3頭。雌のうちいちばん淡い色をした子はものすごく活発で、口をあけてとびかかってきます。食いついておいて体をひねる必殺技も既にマスター。とかく評判の悪い「うちの大ダヌキ」の方が、よっぽどおとなしくて性格もよい、と私は思っているのですけれどね。
生まれ故郷の藤原町に戻すまで、あと1か月か、2ヵ月か。なんでも神奈川県の自然保護センターでは、タヌキの入所が年間50頭から100頭になるとのこと。「神奈川には行きたくないね」とみなで言い合っているところ。
今のところはまだまだかわいいです。見た目には当分かわいいままでしょう。でも、人里近くに暮らしていて、それほど嫌われたり、敵視はされないものの、犬や猫のように人間とともに暮らすようにはならないタヌキ。理由がわかるような気がします。獰猛。マイペース。用心深く、どこから見ても「野生動物」。
子犬や子猫は目が開くかあかないうちから、じゃれあって相手が悲鳴をあげたら、ぴたっとやめて「ごめんね」となめるのに、タヌキは止めずにもっときつくかむことがあります。不可解なやつら。
NHKの「ふるさとすてき旅」で市川が取り上げられ、野鳥観察舎や保護区の様子が放映されたこともあり、夏休みにボランティアに来たい、というお話もあるし、いろいろなところからのインターンさんも来られる予定。一方では週3日勤務のベテラン非常勤、竹内尚子さんが8月の御蔵島オオミズナギドリ調査を皮切りに修行の旅に出発します。鳥の移動が一段落したところで、こんどは人の移動もあれこれ。
まあ、楽しく何とか乗り切ろう、という鳥の国でした。




