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現在進行 鳥の国 2  作者: 蓮尾純子
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カワウ・シーズン2回繁殖なるか   2003年6月

保護区はいつも現在進行    すずがも通信140号   2003年6月

   カワウの1シーズン2回繁殖


 やったね。ついにカワウコロニーの「2号巣」で、ちいさな黄色い嘴が頼りなく動いているのを見つけました。数日前から親鳥が何度も座り直したり、腹の下を気にしたり、餌を吐き戻す給餌動作を見せたりしていたので、ふ化は確実と思っていたのですが。5月16日夕刻のこと。

 目下、コロニーは第二次ベビーブーム。2月の第一次ベビーのうち、無事におおきくなったものたちは、5週間から2か月あまり巣にとどまっていました。今年は雨が多かったためか、かなり大きくなったヒナが死亡する例がとても多く、巣の数こそこれまでの記録中最大に達してはいるものの、飛べるようになった若鳥を含めても、塒入りする数は一向に増えません。1巣あたりに直すと、育ったヒナは0.5羽にもならないみたい。

 それでも、ヒナが死んだ巣では親鳥が引き続き巣についたまま。どうなるかと興味津々で観察を続けていました。あきらめて放棄した巣も、2回目のヒナがまた死んだ巣もありましたが、4月末頃から再びヒナがかえりはじめています。失敗した巣で産卵・抱卵をやりなおす、というのは納得できる話ですが、確実に若鳥が巣立ったのに抱卵を続けている巣もあります。それも何カ所も。「2号巣」はそのひとつ。

 観察舎からよく見える巣を60あまり選んで、1月はじめからこまかく記録をとっています。ヒナがかえりはじめてからは3日に1回以上、時には毎日見ています。

 昨年から持ち越した課題のひとつが、「ヒナが2回ふ化した巣」。産卵からヒナの独立するまで3か月を要するカワウが、年に2回もヒナを育てるとは考えにくく、日本最高権威の福田道雄さんからも、これまで1回も見たことがない、と言われているのですが、可能性は捨てきれません。既に「40号」と「42号」の巣でも、間違いなく若鳥が巣立ったにもかかわらず、2回目のヒナが育っています。


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