引っ越しの犠牲 2003年6月
鳥の国から すずがも通信140号 2003年6月
引っ越しの犠牲
傷病鳥舎の修繕と大々的な改修は、5月に入ってもまだ続きました。
5月14日に網とりつけ終了。個別室8室のペンキ塗りとすきまうめが終わりました。目下は、鳥を戻すのに備えて、いったんばらしたフクロウ小屋を組み立てたり、仕切りをつけたり、どの鳥をどこにどのように入れるか、という計画の段階。
いずれ間もなく大騒動が終わります。そのころには、野鳥病院の恒例の入院ラッシュが始まることでしょう。移動の犠牲となった小型VIPのシマクイナくん(たぶんウミネコに殺された)、ノスリとハシボソガラス2羽(プールで溺死)、キンクロハジロ2羽とスズガモ1羽(丸浜川の囲いで出ようとして、泥まみれで動けなくなり死亡)、ひたすら合掌です。
苦い経験は後に生かします。スタッフのみなさん、あと少しがんばろうねーっ。
さすがに鳥の引っ越しばかりやっていたわけではなく、4月22日から観察舎1階の展示室で、内部スタッフとしては初めての写真展「カワウの家族」をやっています。撮影から飾り付けまで、ほとんどが大黒柱1号さんの仕事。実に表情豊かなよい写真で、銀座かどこかでやりたいね、という声もちらほら。カワウを好きになったり、理解してくださる方を少しでもふやしたくて。
カワウと言えば、自主的に餌場のバケツ乗り等の芸道に参加した、本来は純野生の若鳥「ターちゃん」が、半年ぶりに戻ってきました。すっかりたくましくなり、翼の羽が成鳥の黒色に換羽の途中。半年のギャップなどどこへやら。バケツ乗りどころか手乗りも楽々こなして、態度物腰も自信たっぷり。これまでどこに行っていたのでしょうね。先が楽しみ。
餌場と禽舎の話だけで、保護区の話題までは手が回らなかった鳥の国でした。




