巣作りの明暗 2003年6月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信140号 2003年6月
巣作りの明暗
カワウは1シーズンの繁殖で、2回ヒナを巣立たせることがあるのかどうか。目下、期待しているのは「23号」の巣。この巣では、育った若鳥が巣に座っている親鳥と長いこといっしょにいて、抱卵交代前の親から餌をもらったりしているので、この巣でヒナがふ化すれば確実に同一つがいが2回ヒナをかえした例になるはず。さて、どうなりますやら。
4月の第4週は、野鳥病院の大引っ越し・「カワウの家族」展示・さらに繁殖地整備のための砂運び仕上げ、と、大きなプロジェクトが3つも重なりました。息を合わせてみなでがんばった甲斐があったか、まず、ボランティアデーの作業として手を入れた三島池(一時は竹内が原でも)でカワセミの巣穴掘りが見られ、小島岬では砂運びを始める前にシロチドリの卵が見つかり、後にはコチドリの卵も見つかるという幸先のよさ。
ところが、シロチドリは発見から25日目(抱卵開始からはたぶん21~23日目)になって抱卵中止。ふ化を目前にして卵がとられたようです。その日の朝、ハシボソガラスを中心に20羽近いカラスが巣のそばに下りていたので、あぶないなあと思っていました。前にも同様の危機をうまく切り抜けたことがあり、希望をつないだのですが、だめでした。
翌日になって見つかったコチドリ4卵の巣。今度は上に網かかごのようなものを置いて保護しよう、と、水曜日に大黒柱2号さんが試作して持って行きました。ところが、時既に遅く、食害後。
みんなで相当落ち込んでいたところ、5月17日土曜日に大朗報。まず、昼にセイタカシギのペアが小島岬で座ってみたり、巣材を運ぶところが見られました。潮が上がると水没か、波をかぶる位置なので、親鳥にはもう少し考えてほしいところ。




