カワウたちの動向 2003年2月
鳥の国から すずがも通信138号 2003年2月
カワウたちの動向
実は、この間いろいろと心配な事態がありました。やぐらの完成後、位置を知るための標識つけや誘致用の枝つけに3回ほどスタッフが入りました。カワウたちは塒入りの前(特に午後3時過ぎごろ)に不安なことがあるのを嫌うらしく、作業が夕方までかかった場所には、その後1ヶ月近くも寄りつかなかったのです。
もうひとつ、環境省委託の衛星によるカワウの行動追跡のため、11月から12月初めにかけて、日本野鳥の会に山階鳥類研究所が協力する形で、カワウの捕獲作戦が行われました。無双網の設置や除去のための立ち入りが枝つけ作業によるかく乱に重なってしまい、11月27日など、塒についたカワウはわずか2桁(88羽)。一時は繁殖すら心配されるほど。
捕獲作戦の期間中、協力担当の達夫さんは早朝から網の様子を見たり、網の届く位置には鳥がぜんぜん入らない、と気をもんだり、見ていて気の毒になるほど(その割にはちっともやせていない)。11月19日に実施された第1回目は鳥が網に近寄らず、敗退。2回目で最終日の12月2日は、網の竹竿が引っかかって折れ、またロープのそばのカワウがいち早く気づき、他の鳥も逃げたため、またもや失敗。
結局のところ、保護されたカワウ(行徳で2羽と森林公園のコロニーで1羽)+おなじみのウーちゃんに発信機がつけられました。ずっと保護区内にいると思っていたウーちゃんも、三番瀬やお台場方面に出ていることがわかったり、とても面白い結果が出ているようです。いずれ、担当者の高木憲太郎さんにご報告いただければと思います。




