「何も考えずに」 2002年10月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信136号 2002年10月
「何も考えずに」
湿地の干上げや手入れの目的は2通り。水鳥に適した状態を作る(保つ)ための植生コントロールと、底泥の嫌気化を避けること。派生してくるものとしては、水生生物に大きな影響を与えるウシガエルのコントロールもあります。
でも、どうやっても、どう言っても、そこに住む水生生物の大量殺戮であることは間違いありません。淡水性のシギが好む湿地は。植生の被覆が1割以下。ユンボ―とトラクターの組み合わせで、20~30㎝の深さで根を張っているヒメガマの地下茎を掘り、ばらばらにすることが目標でした。実際にできたのは、予定していた面積の十分の一程度でしたが、来夏はどうなるでしょう。かえって生きものの住みにくい状態を作っているのではないかと心配。
ユンボ―があるうちに、原水の流入部を2つにして交互に使い、嫌気化がすすまないようにする、とか、新浄化池第三系列の9・10枚目の間の畔を低くして、トラクターが動きやすくする、といったいくつかの改善策を進めました。
8月31日に2台のユンボ―を無事に返却し、次の目標である第三系列のトラクターがけに向けて、またしてもガンガン草刈りを進めて、全体の草を刈りたおしました。何しろ、今年のモットーは「何も考えずに」。昨年の「思い切って」をさらに進めた、というか、あきらめたというか。
草をどけるのにユンボ―があったらいいのに、と言いつつ、降雨に阻まれつつ、それでも作業は進みます。
やがて稲刈り。スズメたちに大好評だった昨年の紫米(生米が甘い)がないせいか、今年はまだスズメの群れがいません。試しに一粒食べてみた黒米は、格別に美味ではなかったので、いくらかは残って人間の口に入るかもしれません。
場所によっては10ラウンドに達した観察路の草刈りも、あと少しで今年の刈りおさめ。ようやくゆとりができそう。そのとたんに夏の疲れがどっと出て、ということがないように、気持ちの切り替えにつとめているところ。
皆さーん、秋はしっかり休もうねーっ。




