カワセミ特訓 放鳥 2002年10月
鳥の国から すずがも通信136号 2002年10月
カワセミ特訓・放鳥
7月23日、達夫さんが見ている前で、とうとう「緑」が餌皿にダイビングして小魚をとりました! 「黄」も飛び込んで、こちらは失敗。それでも皿のふちに止まってちゃんと1尾捕まえました。翌日には、いつも1日遅れる「赤」も魚を自力でとりました。第一段階クリア。
ところが、カワセミたちがいる「治療室」は人の出入りが多く、なかなか獲物をとりに来ません。人や鳥に邪魔されない場所が必要。考えた末、大黒柱1号さんが中部屋の一角を網の枠で仕切って、4畳ほどの専用ルームを作ってくれました。いよいよ特訓開始です。
まずは大きな植木皿で泳ぐ小魚をとること。どの鳥も1回は全身びしょぬれになり、その後もしばらくは飛び込むたびに胸のあたりがぬれましたが、発達の早いこと。1週間ほどで羽はしっとりつややかに、きれいに水をはじき、自力採餌で体重が維持できるようになりました。
8月7日、中部屋ぜんたいを占拠していたカルガモたちを放しました。カワセミたちが深めのたらいから魚がとれることは確認済みで、ついに最終段階。専用室から出して、中部屋のプールに放した魚をとらせました。プールは深くて地色が暗く、魚が見えません。さすがに苦労したらしく、3日目にバケツで水をかい出して水替えをしていたら、私がいるのも構わず、浅くなったプールに次々ダイビングして、水底のモツゴを捕ってくれました。
8月22日木曜の朝、いよいよ放鳥。達夫さんがカワセミ用特殊サイズの環境庁リングをつけて、餌場前の堤防に出しました。3羽とも特訓開始時より体重が増え、飼育スタッフとしては自信の放鳥です。ところが、軽はずみな「黄」だけはさっさと飛び去ったものの、「緑」と「赤」は堤防に止まったまま、あたりを見回しています。尚子さんがお尻を押すと、短い足をふんばって抵抗する始末。それでも10分ほどで飛び立ち、餌場近くの桜の木や対岸の堤防に止まって、やがて丸浜川のカダヤシをねらってダイビングを始めました。ひとまず安心。




