がんばるカイツブリ 2002年8月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信135号 2002年8月
がんばるカイツブリ
翌7月9日。朝から小学生中心に団体が3組。セイタカシギの話をして、ヒナがかえるといいね、と宣伝をしていたら、思いもかけず、この日の昼休みにヒナ1羽の姿を確認。親鳥はなおも抱卵を続けていました。草や地面のでこぼこでヒナの姿はほとんど見えず、7月13日夕刻に抱卵が打ち切られた今も、1羽のヒナしか見られていません。ともあれ、めでたし、めでたし。餌場である竹内が原や棚田へ無事にたどりついてくれるとよいのですけれど
湿地に入って行けるように、草を刈って道をつけました。でも、人間ができる手伝いはそこまで。がんばれ!
観察路の草刈りはたぶん第6ラウンド終了。刈っても刈ってもしっかり伸びてくる草の勢いの頼もしいこと。「今年の自分の目標は、機械類がきちんと動くようにしておくこと」と宣言した大黒柱1号さんが、こつこつ地道にトラクターや草刈り機の補修や部品交換を進めているおかげで、作業はいたって順調です。「草刈大魔王2世」こと野長瀬兄いもスタッフ2年目を迎えて、自分で作業を組み立てて着実にこなしてくれています。それにしても、ああ、この草の勢い。日本は亜熱帯なんだ、といつもながらに思います。
旧田の字池に作られた2組のカイツブリの巣では、どちらも4羽ずつのヒナを育てるかたわらで2回目の抱卵を始め、1組はもう2番仔がふ化しています。他の種類の繁殖がぱっとしない中、カイツブリだけは順調。泳げる蛇に対抗する何らかの手段があるに違いない。下池に作られた巣で大黒柱1号さんが目撃した例では、巣に迫るアオダイショウの頭に親鳥が必死に足で水をかけて、ついに撃退したとか。貴重な観察例でした。




