セイタカシギの繁殖状況 2002年8月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信135号 2002年8月
セイタカシギの繁殖状況
体を半分持ち上げる「半座り」をしているセイタカシギのめす親。ヒナを抱いているに違いありません。親が立ち上がると、小さなヒナが顔を出しました。やったね。何度見てもうれしい光景。
観察舎正面の小島岬。昨年同様にコアジサシやセイタカシギの繁殖をめざした営巣場所整備を終えたのは5月初め。目標どおりの仕上がりだったのに、いっこうに誰も巣を作ってくれません。2週間以上も1~2ペアが求愛給餌を続け、地上に座り込んで胸で砂を押しつける巣作りの動作まで見られたのに、結局あきらめてしまったコアジサシ。カラスが多いせいではないかと思います。
6月3日、伸びた草をきれいに刈りました。その日の午後からセイタカシギ1組が小島岬に入るようになりました。15日には同じ場所に座る姿が見られ、翌日からはきっちりと抱卵開始。それにしてもたった1組。12組もの抱卵が見られた昨年は、少々のカラスなど追い払えたはずなのに、ふ化直前に5組以上の卵が蛇にとられ、少なくとも3組は見られたヒナも次々に姿を消して、飛べるまでに育ったのは1羽のみ、という心細さ。
小島岬の抱卵開始と同じ日、北池で卵2つが見つかりました。喜んだのも束の間、18日には卵が消えていたとのこと、ところが湊池棚田で19日にヒナ3羽連れの親子がを発見。卵はとられたのではなくてふ化したらしいという大朗報。しかし、その週のうちにヒナは姿を消しました。何者かに食べられてしまったのでしょう。
不安をよそに、小島岬のペアはしっかり抱卵を続けました。ふ化予定日は7月10日。蛇よけの対策として、クレオソート油に浸した30m長の綿ロープを用意し、8日に巣のまわりをロープでぐるっと囲みました。ちょうど電車ごっこの要領で、ロープの先端と後尾に一人ずつついて、巣を一周して終わり。人が離れて5分とたたないうちに、親鳥が巣に戻って座ってくれたので、ほっとしました。




