カワウの繁殖状況調査 2002年4月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信133号 2002年4月
カワウの繁殖状況調査
カワウの営巣状況調査が平成14年度に友の会に委託されることが決まっています。4月から調査を始めたのでは間に合わないので、1月にまず100mごとの標識つけから始めました。周辺緑地のブロック塀には、25mごとにペンキで距離を書いてあります。湾岸道路側の樹木に竹竿をとりつけ、観察舎から見てもわかるようにしました。使えなくなったゴム手袋などを目印にしたので、調査担当の私と川上さんは「手袋様」と呼んでいます。この「手袋様」のおかげさまで、全長1200m近い湾岸道路側の緑地を100mごとに区切って見ることができるようになりました。
次は、この100mの区画で樹木の特徴や背景の建物・構造物等をスケッチし、巣がどこにあるかを書き込みました。ありがたいことに、他の人が描いたスケッチをもとにして、描かれた巣を追跡することが可能なことがわかりました。
スケッチはどの人も区画の左側から始めて右隣の手袋様に行きつくまでを担当していますが、左側6~7割はだいたい正確に描けているのに、次第に集中力が途切れ、右側2割くらいはかなりあやしくなっています。樹木の特徴のとらえ方は、個人差はあっても割合共通していました。また、左右の間隔を均一にするのに苦労しているのが、後で追跡するとよくわかりました。
〇2~3週ごとにこのスケッチによる追跡
〇よく目立ち、誰が見てもそれとわかる巣(60ほど)を特定して、各巣につき1分程度観察し、親やヒナの様子を見る。
〇条件のよい夕方に鳥と巣を数える。
調査はこの3通りで続ける予定です。
註 カワウの繁殖状況調査は、この年から観察舎がとりこわされる2018年まで続けました。毎年おおむね100巣前後の巣を追跡し、1巣あたりで何羽のヒナが巣立ったかを記録してゆきました。1つの巣から巣立つヒナはいちばん成績のよい年でも平均すると1.6羽程度、1羽を割ることも珍しくありませんでした。距離が遠くて詳細がわからないのが泣き所でしたが、面白い調査でした。




