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現在進行 鳥の国 2  作者: 蓮尾純子
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シマクイナ   2002年2月

鳥の国から   すずがも通信132号  2002年2月

   シマクイナ


 大物VIPのクロアシアホウドリ君を無事放鳥したあとの暖房囲いに、今度は小物VIPのシマクイナ君を入れました。野外ではまず見ることができない大珍鳥(実際にはけっこう生息しているのかも知れないけれど、小さくてすばしこくてアシ原に潜んでいるので、まったく目につかない)で、マニアの方々が一目見たいとちょくちょく来られています。

 翼の粉砕骨折で、放鳥できそうもないのだけれど、いくらVIPだからと言って治療室の箱暮らしではかわいそう。水替えのたびに逃げられている私など、つかまえるはずみに足を折るか、網でぶっ叩いてしまうに違いない、と、気が気ではありません。逃げ方がどんどんうまくなって、このごろは捕まえようとする手に向かってぱっと飛び出して、足や手の間をくぐって消えてしまうのです。

 暮れの30日の脱走劇など、昼前から夕方遅くまで完全に気配を消し、ちらっとも姿を見せません。しばらく部屋を空けて様子を見ても出てこない。とうとうあきらめて、部屋中の箱をぜんぶどけて掃除にかかりました。それでも見つからない。ふと思い出して、以前にも鳥が隠れたタイプ机の引き出しを抜くと、ああ、よかった、澄ました顔で潜伏していました。

 ひとかかえ、翼開長が2mもあるクロアシ君がいたかこいですから、ひとつまみ(スズメ大)のシマクイナ君には十分な広さ(かなあ?)。でも、もう少し落ちついたところでかこいをあけて、中部屋に出してやるつもり。



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