カワウコロニーのコントロール 2001年12月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信131号 2001年12月
カワウコロニーのコントロール
湾岸道路沿いの緑地のほとんどぜんぶに拡がったカワウのコロニー。そろそろ繁殖開始の気配が見えてきました。今年は、その一角にある大きく育ったマテバシイの枯死を防ごうとして、ロープ掛けを試しています。2年前(正確には昨年の2月なので、20か月前)、千鳥橋方向へのコロニーの拡大を防ぐためにロープを張ったのがうまく行ったことに力を得たチャレンジ。カワウはかわいいやつらだし、鳥の保護区で繁殖させてやれなかったら、どこで守ればいいんだ、と大見得は切ったものの、この保護区のように若い木だと、常緑樹は3年で枯死してしまいます。枯死したところはできれば営巣用のやぐら設置等で繁殖を続けられるように、一方、枯死させたくない木には営巣させないように、上手にコントロールができれば、という魂胆。
10m近い樹高のマテバシイに登ったり、6mもある太い竹竿を2本つないだものに黄色と黒のトラロープをつけて振りかざし、「ゴンドウクジラのキャスティング」よろしく、びゅん、と樹上を越えてロープを投げたり(この力技は大黒柱1号さんしかできない)と、作業はなかなかの見ものでした。
今のところ順調です。ロープがかかった木の中に止まるのは、カワウにとってはとてもいやなことらしく、2か所あるロープがけした一角は森閑としています。何羽かがねぐらをとるようになると、黄昏時をねらってカワウをおどしに行っています。ねらいどおり、巣を作らせずにすむでしょうか。
安定したコロニーの持続は、個体数の爆発的な増加を防ぐ効果があるそうで、この成果を生かして、増えすぎたカワウが駆除対象になるという悪循環を断ち切りたいのです。
前を向いて進んではいるつもりなのだけれど、前進しているのやら、現状維持にきゅうきゅう言っているのやら、どうもよくわからないこのごろ。でも、いつも現在進行中であることは確か。かかわるみんなが疲れ切ってすり切れなければいいんだ。見たところは、けっこう楽しそうにやってくれているしね。
中国で買ったてるてる坊主そっくりな雨合羽を着て、晴天待ちをしています。




