第7話「魔女と街」その二
ギルドを出たリーネたちは、再び街の中を歩いていた。
「次はどこに行くんだ?」
フィアが楽しそうに尋ねる。
「そうだね……」
リーネが周囲を見回す。
「せっかく街に来たんだし、みんなが見たいところに行ってみようか」
「それなら、あのお店が気になりますわ」
シレーナが指差す。
「お菓子屋さんだ!」
フィアの目が輝く。
「お菓子~!」
ラファールも嬉しそうに飛び跳ねる。
「じゃあ、そこに行こうか」
「はい♪」
皆でお菓子屋へ向かう。
店の中には、色とりどりのお菓子が並んでいた。
「わぁ……!」
シレーナが目を輝かせる。
「どれも美味しそうですわ」
「これ、買っていいか?」
フィアが一つのお菓子を指差す。
「一つだけならね」
「やった!」
「私はこれがいい~!」
ラファールもお菓子を選ぶ。
「サントリナは?」
「私は……これにします」
サントリナは小さなお菓子を手に取る。
「みんな、甘いものが好きなんだね」
「師匠は買わないんですか?」
「私はいいよ。みんなが嬉しそうだから、それで十分だよ」
「師匠……」
フィアが少し驚いたようにリーネを見る。
「じゃあ、師匠にも一つ買ってやるよ!」
「フィア?」
「いつも修行を見てもらってるからな!」
「それなら、私もお渡ししますわ」
「私も~!」
「私も……」
「みんな……」
リーネは少し驚きながら、微笑んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして!」
「ふふっ」
その後、お菓子を買った一行は、店を出た。
「次はどこに行きます?」
サントリナが尋ねる。
「そうだね。武器屋でも見てみる?」
「武器屋!」
フィアが反応する。
「行きたい!」
「フィアは本当に戦いが好きだね」
「だって、強くなりたいからな!」
「その気持ちは大切だけど、無茶はしないようにね」
「わかってるって!」
フィアが笑う。
「それでは、武器屋へ向かいましょう♪」
皆で歩き始める。
しばらくすると、武器屋が見えてきた。
「おぉ……!」
フィアが店の前に並んだ武器を見つめる。
「木剣とは違ったものもありますね」
「そうだね。でも、今のフィアにはまだ木剣で十分かな」
「むぅ……」
フィアが少し頬を膨らませる。
「焦らなくてもいいよ。強くなるためには、まず自分の力を知ることが大切だからね」
「……わかった」
フィアは武器から目を離す。
「師匠がそう言うなら、そうするよ」
「うん。それでいい」
リーネは笑顔で頷いた。
「さて、そろそろ帰る時間も考えないとね」
「えぇ~! もう帰るの~?」
ラファールが残念そうに言う。
「今日は十分遊んだだろう?」
「でも、まだ見たいところがあるよ~!」
「また今度来ればいいよ」
「本当?」
「あぁ」
すると、
「あ、あのっ……師匠、ですよね」
後ろから声がした。
リーネたちは後ろを見る。
そこには神官のような格好の背のが小さい銀髪の少女がいた。
「……あぁ! ルーチカ!?」
フィアが叫ぶ。
「まぁ、ルーチカ、お久しぶりです」
「ルーチカだ~~」
「久しぶりです」
「すこし、成長したかな、ルーチカ」
「はい! 師匠! 皆さん!! お久しぶりです!」




