第32話「魔女と森の調査」その一
リーネたちは王から調査の依頼を受けた。
そこで、翌日に調査へ行くことになった。
「準備はできたかな?」
「おう! バッチリだ!」
「準備万端ですわ」
「バッチリです」
「良いよ~」
「うん、じゃあ、行くよ」
そう言い、紐であの空を飛ぶ不思議な椅子を作り、みんながそれに乗って飛び立つ。
目的地は、王都からそれほど離れていない森。その名は『アルベルンの森』。
やがて、その森が見えてきた。
リーネは椅子を着地させ、みんなを降ろす。
「ここがその森か~。遠くから見ても結構明るいな」
フィアがそう言う。
確かに、森にしては中が明るい。
「ここはアルベルンの森。光って見えるのはライトマッシュルームの胞子だよ。胞子だけど、吸っても大丈夫。食用だから」
「そうなの~?」
ラファールが目を輝かせる。
「では、料理用にいくつか摘んでいきます?」
「そうしましょう♪ 美味しく作りますわ」
「そうだね。それも良いかもしれないね。じゃあ、帰りにでも摘んでいくかい?」
「「「「賛成!」」」」
弟子たちの声が重なる。
「ふふっ、じゃあ、行こうか」
そう言い、森に入っていく。
「中で見ると、胞子の光がますます幻想的ですわ~」
「確かにな」
「飛べないけど~、綺麗~~」
「はい!」
リーネは弟子たちを見て、ニコニコした。
リーネたちは会話をしながらも警戒し、どんどん奥へと進んでいく。
「魔物~、本当に増えてるの~?」
「全然出ませんね」
「いや、気配はする。恐らく、強大な何かがいて、それを恐れているんだろう」
「強大な何か……」
「少し怖いですわ」
「大丈夫さ。もしものときは私が守る」
リーネは珍しく先行している。それと同時に、後方も警戒している。
ササッ……。
「ん?」
リーネが止まった。
「師匠?」
「みんな、構えて。敵だよ」
「!?」
リーネがそう言い、みんなは武器を構える。
やがて、それは現れた。
「ーーーーーー!!!!!!」
植物の身体に、獲物を捉えるためのギザギザの口。
「トラップフラワーか。食人植物だ。あのギザギザの口とツルによる攻撃に気をつけて!」
「はい!!」




