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紐操りの魔女と弟子たち  作者: れんP


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第24話「魔女と地龍ご飯」その一


とある国の丘の近くの森。


フィアたちは、倒した地龍を前にしていた。


「それにしても……大きいな」


フィアが地龍を見上げる。


「本当に、これを持って帰るんですの?」


シレーナも驚いたように言う。


「もちろんだろ。今日の晩飯なんだからな」


アルベールが笑う。


「……重そう……」


ヨマリが地龍を見る。


「大丈夫だよ」


リーネが前に出る。


「私が運ぶから」


「師匠が?」


「うん」


リーネは地龍の近くまで歩いていく。


「紐よ」


シュルシュルッ!


ローブの袖から、何本もの紐が飛び出す。


紐は地龍の身体へ巻きつき、しっかりと固定していく。


「よし」


リーネが紐を引っ張る。


すると――。


ズズズッ。


巨大な地龍の身体が、地面を引きずられて動き始めた。


「すごい……」


サントリナが目を丸くする。


「師匠、こんな大きな地龍を一人で運べるんですね」


「これくらいなら、問題ないよ」


「さすが師匠!」


フィアが嬉しそうに言う。


「私たちも手伝いますわ!」


「そうだな」


アルベールも地龍へ近づく。


「俺たちも持つぞ」


「……うん……」


ヨマリも紐を持とうとする。


「大丈夫だよ」


リーネが笑う。


「今日はみんな頑張ったんだから、休んでいていいよ」


「でも……」


「それに、地龍は重いからね」


「……そう……」


ヨマリは素直に離れる。


「じゃあ、師匠に任せるか」


アルベールが言う。


「そうですわね」


「楽できる~~!」


ラファールが喜ぶ。


「お前は少しくらい手伝えよ」


「え~~」


「ふふっ」


リーネは笑いながら、紐を操る。


ズズズズッ。


地龍は森の中をゆっくりと運ばれていく。


「それにしても、地龍って本当に食べられるんですね」


サントリナが歩きながら言う。


「……食べられる……」


ヨマリが答える。


「コリコリしてて……美味しい……」


「そんなに美味しいのか?」


フィアが興味津々になる。


「……美味しい……」


「楽しみですわね」


「お腹すいてきた~~!」


「まだ帰ってないぞ」


アルベールが笑う。


「分かってるよ~~」


ラファールはお腹を押さえる。


森を抜けると、少しずつ道が開けてくる。


「もうすぐ丘だね」


リーネが前を見る。


「今日は色々あったな」


アルベールが言う。


「地龍まで出てくるとは思わなかったぜ」


「……でも……みんな……ちゃんと戦えた……」


ヨマリが四人を見る。


「そうだな」


アルベールも頷く。


「いい経験になっただろ」


フィアたちは顔を見合わせる。


「うん!」


「はい!」


「もちろん~~!」


「もっと頑張りますわ!」


リーネはその様子を見て、微笑む。


「みんな、今日は本当によく頑張ったね」


そう言いながら、リーネは地龍を紐で引っ張っていく。


やがて――。


丘の上の家が見えてきた。


「見えた~~!」


ラファールが指を差す。


「やっと帰ってきたな」


アルベールが言う。


「今日は地龍ご飯だ!」


「やった~~!」


フィアたちも嬉しそうに声を上げる。


そして、リーネたちは地龍を連れたまま、丘の上の家へと帰ってきた。


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