↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紐操りの魔女と弟子たち  作者: れんP


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/33

第21話「魔女と魔物討伐」その三


とある国の丘の近くの森。


フィアたちはどんどん進む。


「それにしても、師匠がそういう原理で紐を出してたとは、驚きだな」


フィアがそう言う。


「えぇ、もっと早くに教えてくれても、良かったのでは? と、思いますわ」


「でも、それは大事なことじゃない、って、言いそう」


サントリナがそう言い、みんなも頷く。


「さて、じゃあ、今度はおまえたちだけで魔物を倒してみるか?」


「えぇ!?」


「青兄、それはさすがにまだ早いんじゃ」


「そんなことないぞ? サントリナ、教えられてばかりじゃダメだ。ちゃんと、身体で覚えなきゃな」


「……そう……青兄の言う通り……」


「ヨマまで~~、疲れそう~~」


ラファールがそう言う。


「……これも……大事なこと……」


「え~~」


「まぁ、危なくなれば助けにはいるさ」


「ほんとか?」


「当たり前だろ、先輩だぞ」


「……そういうこと……」


二人とも怪しい笑みをする。


「ほんとうかよ……」


その頃、離れた位置のリーネは、


「楽しそうだね。私はついてこなくても、良かったのかもしれないね」


「ヒ~ヨヨヨヨ……」


鳴き声が聞こえた。


「……いまのは」


ドスンッ!


後方で音がした。


リーネは振り向く。


「クリスタルバードか」


木々の間から、大きな鳥の姿が現れる。


全身を覆う羽毛は透明な結晶のように輝いていた。


「ヒ~ヨヨヨヨ!」


クリスタルバードが翼を広げる。


「なるほど。私を狙ってきたのかな?」


リーネは周囲を見る。


「でも、ここで戦ったら、あの子たちのところまで行ってしまうね」


クリスタルバードが勢いよく飛びかかってくる。


「それなら……」


リーネは袖を少し動かす。


「紐よ」


シュルッ!


ローブの袖から紐が飛び出し、クリスタルバードの翼へ絡みつく。


「ヒヨッ!?」


そのまま、リーネは紐を引っ張る。


クリスタルバードの身体が大きく傾いた。


ドサッ!


「驚いたね。思ったより大きい」


クリスタルバードが立ち上がり、鋭いくちばしを向ける。


「ヒィィィッ!」


「でも……」


リーネは別の紐を伸ばす。


「弟子たちのところへ行かせるわけにはいかないよ」


シュルシュルッ!


紐がほどけ、何本ものほどけた紐がクリスタルバードの身体へ絡みついていく。


「ヒヨヨヨヨ!?」


「少し眠っていてね」


紐が一気に引き締められる。


ドンッ!


クリスタルバードはその場に倒れた。


「……これでよし」


リーネはクリスタルバードの様子を確認する。


「怪我もないみたいだね」


そして、フィアたちが進んでいった方向を見る。


「さて、あの子たちは大丈夫かな?」


リーネは紐をローブの袖へ戻す。


「まぁ、アルベールとヨマリがいるから、大丈夫だろうね」


そう言って、リーネもゆっくりと歩き出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。