第十二話:新たな仲間はクセ強だった件。
「お待たせしました!」
受付嬢のアシェリーさんが三人の男女を連れて戻ってきた。
「ご紹介します。
こちらの方々は、募集参加者の皆さんです!」
アシェリーさんは、順に紹介を始めた。
「こちらのロイド・アールマンさんは、露店販売をされていた東方出身の人間の方になります。」
深緑色の髪はしっかりと整えられており、常に笑顔で接客向きな出立ちをしていた。
「ご紹介に預かったロイド・アールマン言います」
「俺はタツオと言います。
販売員なら接客はできるよね?」
「もちろんや!俺に任せとき!」
「なんだか頼もしいな」
(関西弁なのは……深く考えないようにしよう)
「次の方の紹介です」
アシェリーは、美しい白い毛並みをした青い目の二足歩行の猫さんを紹介し始めた。
「こちらは、アンナ・レギンスさんで見ての通りのケットシー種でございます」
「ほぉ、ケットシー……」
(ケットシーって言われてもピンと来ないけど……普通の猫ではなさそうだ)
横からそっとリリアが教えてくれた。
「ケットシーは魔力を持つ知恵のある猫種よ。
温厚で奉仕することを喜びとするからコンビニの接客スタイルに合ってるはずだわ」
「そうなのか? リリアが言うならアリかも」
(カワイイし……マスコット的な面でも有能!?)
リリアと話し合っているとケットシーのアンナさんが口を開いた。
「自己紹介しても?」
「アンナさん。
自己紹介をお願いします」
「あたしは、アンナ・レギンス。
見ての通りケットシーなの。
得意なことは在庫整理や整理整頓……後は、害虫駆除は大得意かしら!」
「なるほど……」
(最初の在庫整理、整理整頓辺りは分かる……
でも、最後の害虫駆除とは!?)
「魔法が使えるので人と同じくらい活躍できるの」
「それは、心強いよ!」
アシェリーさんは次の人を紹介しようと後ろの女性を前に出した。
「この子は……」
俺とリリアは驚いた。
「もしかして……妹さんですか?」
まるで"瓜二つ"の見た目をしたその女性は、アシェリーさんとは少し雰囲気が違っていた。
「実は、双子のラーシェルと言うのですが……」
ガッチリとアシェリーさんの袖を掴んでオドオドとこちらを凝視していた。
「この通り……極度の人見知りさんでして……」
「ラーシェル、ご挨拶をしてちょうだい!」
渋々、顔をひょっこり出したラーシェルさんは小さな声で言った。
「わたし……ラーシェル……です」
一番初めに思ったのは接客は今の段階ではラーシェルには荷が重いと率直に思った。
だからこそ彼女が何が得意なのかを知る必要があると判断した俺はこの質問を投げかけることにした。
「ラーシェルさんは、何が得意か教えて欲しい」
「わたしは……絵が好き……です」
すかさず、アシェリーさんが間に入った。
「この子の絵はスゴイんです!私はあまり絵は得意ではないので表現しづらいのですが……」
「おっ、それはスゴイじゃないですか!」
「こんな私でも……イイ?」
「POPと言って商品を宣伝するための絵や文字を描いてお客さんに見せる方法があるんだけど……俺は絵が全然、ダメだから助かるよ!」
「本当に!?」
「うん、まぁ……後で絵の実力は見せて欲しいけど」
俺は三人の特質した才能を聞いて考えは決まった。
「三人とも採用!!」




