↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/433

第99話 【無双のお忍び観戦】愚かな大会候補を一撃粉砕! 圧倒的チートな観察眼と、背後を晒した雑魚の惨めな末路!

11/13 誤字修正しました。


ブックマーク登録していただいた方、

有難うございます。


ブックマークに登録していただくと評価が上がり、モチベーションも上がりますので宜しかったらお願いします。

 魔王軍5万の大軍勢が静かに迫る中、俺たちは事前の計画通り、武道大会が開催される獣人国の首都へと足を踏み入れていた。


 本日の同行メンバーは実に豪華だ。


 俺の右手には愛しきホワイトエキドナのハク、左手には世界樹たる精霊王レイ、左目には万物を見通す神眼アイ、身体には無敵の防御を誇るスラオ、そして腰には恐ろしい切れ味を誇る神刀ムラマサ。


 さらに、周囲への警戒としてエンシェントドラゴンのリザ、超兵器を生む魔女サクラ、吸血鬼真祖のヒナの3人は、人間と変わらない完璧な『人化』の姿をとっている。スキュラクイーンのコボミとアラクネクイーンのスパは、隠蔽の魔法で気配を完全に遮断して護衛に就いていた。


 そしてもう一人、愛しいアリア。彼女の頭上には雷の神獣ライゾウがふわふわと浮遊しているが、もちろん周囲の凡人どもには一切見えない遮蔽魔法を施してある。


 急ピッチで復興が進められた首都の街並みは、予想以上に活気に満ち溢れていた。新設された巨大な武道大会の会場周辺は、大陸各地から集まった観客や露店で大変な賑わいを見せている。大会の特等席チケットは、事前に我が国の隠密密偵が完璧に手配済みだ。当然、俺が「樹海の王」であることは厳重な極秘。今回は気ままなお忍び観戦というわけだ。


 混雑する大通りを避け、俺たちは会場近くにある一軒の賑やかな食堂へと入った。注文した豪快な肉料理や地酒を美味しく平らげ、テーブルを囲んで和やかに談笑を交わす。


「ふぅ、美味しかった! 密偵さんに頼んで、パンフレットも事前に買っておいてもらって本当に良かったねぇ」


 ヒナがパンフレットをめくりながら嬉しそうに微笑むと、サクラがコップの水を飲みながら頷いた。


「本当ね! 大会会場の売り場は目が回るほどの激混みだったもの。さすがは我が国の優秀な密偵さんだわ」


 パンフレットに載っている出場者一覧を覗き込みながら、リザが興味深そうに尋ねてきた。


「皆さんは、今回の大会で誰が優勝すると思いますか?」


 アリアが即座にパンフレットの一箇所を指さした。


「うーん、私は『疾風のライゴー』かな!」


 サクラが「へえ」と首を傾げる。


「それって獣人国王ライガンの息子でしょ? そんなに強いのかな?」


「剣速だけなら獣人国で一番らしいよ!」


 ヒナも身を乗り出してパンフレットの別のページを指さした。


「こっちに書いている妹のライカって子も相当強いらしいよ!」


「あのアホな筋肉馬鹿王の子供だからなぁ……親に似て脳筋じゃなきゃいいけど」


 俺が呆れ顔で呟くと、サクラがクスッと笑った。


「ライガンだって一応強いのよ? かつて救国の英雄って呼ばれたくらいなんだから。昔、大暴れしていたゴブリンキングを単身で叩き潰して獣人国を救ったらしいわ」


「そうなんだ。まあ、やっぱり典型的な筋肉馬鹿には変わりないけどね」


 俺の言葉に、テーブルの全員から「あははは!」と明るい爆笑が上がった。


 ヒナが次の注目選手を指さして自慢げに胸を張る。


「私の本命はね、この『闇のクロニス』!」


「ああ……念話でチラッと見た、あの胡散臭い羊の獣人か」


 リザが冷ややかな視線でパンフレットを見つめる。


「ふむ……写真を見る限り、まともな剣術の素養や鍛錬の痕跡はなさそうですけどね」


「甘いよリザ! 闇の魔術と剣術を融合させた『闇剣使い』とも呼ばれているらしいよ! 何より『闇のクロニス』って二つ名がめちゃくちゃ格好良くない!?」


 アリアが苦笑いを浮かべた。


「でも羊族って言われると、どうにも強いイメージが湧かないなぁ……」


 サクラが鋭い口調でフォローを入れた。


「獣人国は完全な実力主義の弱肉強食だからね。あの頑固な国王に直接献策できる地位に上り詰めている時点で、相当な戦闘力を持っているのは間違いないわ」


 俺は冷ややかな笑みを浮かべ、コーヒーカップを揺らした。


「ただ、どうもそいつが魔王軍の密偵っぽいんだよな。本気の実力は隠して戦うだろうから、大会で本当の力を見せるかどうかは怪しいところだ」


「確かにそうね。手の内を隠すのが工作員の鉄則だもの」


 サクラが納得したように頷き、指をスッと滑らせた。


「純粋な強さで言えば、やっぱり一番人気はこの『剣聖アバンニ』でしょうね」


 それを聞いたリザがポカンと目を丸くした。

「アバンニ……? それって、ガラード城でヒロト様にゴミのように叩き飛ばされたあの男のことですか?」


 サクラが叫んだ。

「えぇっ!? そうなの!?」


 俺は頭をかきむしりながら思い返した。


「んー、そうだったかな……。ガラード城の廊下でなんか調子に乗って絡んできたから、鬱陶しくて一瞬で壁に埋め込んだ記憶はあるね」


「そうだったんだ……。でも強いことは強いのよ? 勇者が現れるまでは魔王討伐の最筆頭候補だったんだから! 人類最強、無敗の剣聖って巷では大絶賛されているわ」


 リザが冷静に分析する。


「まあ、確かにそれなりには強いですよ。私も前に大盾で攻撃を受け流しましたけど、剣速だけは一丁前に速かったですからね」


「ふーん……まあヒロトたちの前じゃ雑魚同然だけどね」


 サクラが呆れたように鼻を鳴らした。さらにパンフレットをめくっていたリザが、別の欄を指さす。


「では、こちらの『雷槍のラクトー』はどうでしょうか?」


 アリアが頷く。


「槍使いとして名高いみたいだし、強そうね!」


 するとヒナがニシシと意地悪く笑いながら俺の顔を覗き込んできた。


「どうせ大会に出るような奴なんて、みんな大したことない雑魚ばかりだ……って、ヒロトは思ってるでしょー?」


「いやいや、そんなことないよ。命懸けの戦いから逃げて、こんな大会で調子に乗っている時点で『死なないための貪欲さ』は欠如していると思うけどね。でも、世の中には思いがけない本物の強者が混ざっている可能性だってあるさ」


 俺たちがそんな会話を交わしていた、その時だった。


「──おい。さっきから黙って聞いていれば、随分と知ったような口を口走ってくれるじゃないか……ッ!」


 背後からドス効いた野太い声が響き、手に巨大な長槍を持った男が、殺気を撒き散らしながら俺たちのテーブルへとドカドカ近づいてきた。


 パンフレットのイラストと同じ顔……『雷槍のラクトー』本人だ。


「おい俺がそのラクトーだ! ろくに戦えなさそうなヒョロガリのくせに知った風な口を叩きやがって! 綺麗な女どもを侍らせて、何様のつもりだてめえッ!?」


 激高したラクトーは、威圧するように俺の胸ぐらを力任せに掴もうと手を伸ばしてきた。


 ──どんっ。


「……触るなよ」


 俺は掴まれる直前、最小限の動きでその手を右手で軽々と払い飛ばす。


 次の瞬間──!


「主様に気安く触れるな下種が! 死にたいのかッ!!」


 リザが疾風のごとき速度で立ち上がるや否や、鍛え上げられた鉄拳をラクトーの頬面へと容赦なく叩き込んだ!


 ドバァァンッッ!!


「ぐはぁぁっ!?」


 顔面を歪ませたラクトーは、食堂のテーブルや椅子を巻き込みながら派手に吹き飛び、床を転がった。


 鼻血を垂らしながら頭を振ってダメージを確かめるラクトー。だが、周囲の観客が見ている前で女に殴り飛ばされた羞恥心と怒りで頭が沸騰したのか、ふらつきながらもすぐさま立ち上がった。


「て、てめぇら……! 許さねえぞ……ッ! 表へ出ろ! ぶ殺してやる!!」


 怒号を撒き散らすと、ラクトーは俺たちに背を向け、威風堂々と胸を張って食堂の入口へと歩き出した。


 ……そう、背中を完全に丸出しにした状態で。


「ハァ……」


 俺は深く溜め息をつくと、腰の神刀ムラマサを静かに抜刀。立ち上がる動作すら見せず、去っていくラクトーの背後から──


 ──ドスッッ!!


「ぐへぁっ!?」


 ムラマサの峰打ちで、ラクトーの無防備な脇腹を思い切り薙ぎ払った!


 凄まじい衝撃音とともに、ラクトーの体は「く」の字に折り曲がり、そのまま壁に向かって弾丸のように吹き飛んで激突した。


 ドカァァンッ!


「ね? こういう風に根本的な危機意識が欠如しているんだよ。本物の生きるか死ぬかの戦場において、敵の前で背中を見せるなんてあり得ないだろ? 本当に馬鹿だよね」


 壁から崩れ落ちたラクトーは、白目を剥いて泡を吹き、完全にピクピクと伸びていた。


 その惨状を目の当たりにしたヒナは、引きつった笑みを浮かべて苦笑いするしかない。


「そ、そうだね……あまりにも無防備すぎたね……」


 脇腹の骨はバキバキに砕けているはずだ。多分数日は自力で立ち上がることすらできないだろう。もちろん、楽しみにしていた武道大会は哀れにも不戦勝・欠場確定である。


「やれやれ、俺が峰打ちで手加減してあげたから生きていられるものの、これが本物の刺客だったら一瞬で首が飛んでいたよ。……っと、流石に食堂で暴れちゃ不味かったかな? 騒ぎになる前にさっさとずらからなくちゃ」


 俺はテーブルの上に多めの金貨をポントンと置くと、呆然としている店員に向かって声をかけた。


「ごちそうさま! お勘定はここに置いておくからね!」


「あ、ありがとうございましたぁぁ!?」


 驚愕する店員と周囲の悲鳴を背に、俺たちは何食わぬ顔でいそいそと食堂を後にし、活気に満ちた大通りへと姿を消すのだった。

いつも読んでいただきありがとうございます。


評価ポイントを登録していただいた方はありがとうございました!


まだ登録いただいていない方、気が向いたら登録していただくと嬉しいです。


気が向いた方は、

下段ポイント評価を選択後、

ポイントを選んで「評価する」ボタンを

押してください。


宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。