第95話 VS魔王軍(その3)
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元シルミル教国教皇庁。
ジョローニ「魔王様、申し訳ございません。私のキラーアント軍が敗れました。ステラド帝国軍が樹海帝国軍と合流して首都に向かっています。」
ドルダーク「ふむ。クログル、シルミル教国の残党はどうした?」
クログル「地方都市の解放はせず。直接首都に向かっています。」
ドルダーク「うむ。宜しい。首都に籠城だ。」
教皇「籠城でございますか?」
ドルダーク「そうだ、籠城だ。シルミル教国の残党の後を地方都市のゾンビ達に追わせろ。シルミル教国の残党とステラド帝国の軍達が、首都に来た時、首都から迎撃。後ろから地方都市のゾンビ達で挟撃するのだ。強い奴等が集まっているだろう。そいつらを3人で倒そう。準備しろ!」
ジョローニ、クログル「承知しました。」
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シルミル教国の残党とオニバル軍、闇の王デルガ侯爵、吸血鬼真祖ヴァンス伯爵、リッチの勇者ユイ達は首都近くに到着した。
聖騎士シレオマがオニバル将軍と共に歩く。
シレオマ「オニバル将軍、もう少しで首都に着きます。」
オニバル「うむ。いよいよ決戦だな。」
ライオンの獣人ライゴー副将軍とその妹ライカがオニバル将軍達の後に続く。
ライゴー「ライカ、準備はいいか。」
ライカ「勿論よ。暴れまくってやるわ。」
ヴァンス伯爵とその眷属、絶世の美女吸血鬼2世代のヴァイラとヴァールが黒いアンデットホースに乗ってのんびり続く。
ヴァンス「オニバル、この辺りで進軍をストップして休むか?」
オニバル「そうですね。一旦休憩を入れてから決戦に挑みましょう。」
デルガ「どうだユイ、奥義ホーリークラッシュは会得したか?ゾンビやグール達を倒して経験値をかなり取得出来た筈だが。」
ユイ「凄くレベルアップしたけど未だ会得していないわ。でももう少しの気がする。」
デルガ「そうか。ガンガン倒して奥義を取得しよう。」
ユイ「はい。」
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ステラド帝国軍とリガント軍、リザルド元帥、死神デステル伯爵、不死王ルシーは首都に向けて進軍中、オニバル軍に少し遅れて首都に着きそうだ。
リザルド「急げえええ!オニバルに先を越されるな!」
リガント「リガント様、そんなに急がせないでください。ステラド帝国の人間達が使い物にならなくなります。」
リザルド「何!軟弱な。」
ルシー「体力がある兵士達のみ先行しても良いよ。」
リザルド「それが良い。疲れを知らぬアンデットども!俺に続け!」
リザルド元帥とルシーが蘇らせた帝国兵のアンデット、キラーアントのアンデット達が先行して進軍。
リザルド「お!オニバルが休んでるのが見えるぞ。今のうちだ。俺が門を壊す。突撃だ!」
リザルドが世界蛇ヨルムンガントに変わると首都の門に突っ込んだ。
首都の城壁から矢が雨のように降り注ぐが、ヨルムンガントの固い皮膚に跳ね返される。
リザルドは首都の門に頭からぶつかり破壊した。
リザルドと共に進軍してきたアンデット達が街中に雪崩れ込む。
オニバル「リザルド元帥が突撃したか。
しょうがない。休憩終了!突撃だ。」
オニバル軍も首都に突撃を開始した。
リザルドは人化し、先頭を進む。
街中ではデュラハーン、グール、マミー、バンシー、そして大勢のゾンビ達が待ち構えていた。
バンシーの泣き声が街中に響く。
しかし、リザルドやアンデット達には、バンシーの泣き声は通じない。
デュラハーンが首無し馬に跨がり、リザルドを襲撃する。
リザルドはデュラハーンの剣を大剣で受ける。
そして馬ごと蹴り飛ばす。
アンデットの元人間達はゾンビに噛まれてもゾンビにはならない。
アンデット達はゾンビやマミー達を斬り払う。
ゾンビやマミー達は腕や足首等を斬られても、動きを止めないが、足がなければ歩けず、首が無ければ見えないので、攻撃力は落ちる。
キラーアントのアンデット達の固い外骨格は、ゾンビの牙を通さず、逆に固い顎で噛み千切り、ゾンビやグール達より力も上である事から、掴んで投げたり、掴んで引き千切る。
オニバルが街中に入るとバンシーの泣き声が聞こえた。
オニバル「人間達にはこの泣き声は耐えられない、シルミル教国の騎士は門の外に待機だ!オニバル軍は始めにバンシーを重点的に攻撃!」
シルミル教国の騎士は門の外で待機する。
オニバル軍の兵士達は黒い重鎧のフルプレートアーマー。
ゾンビの牙を通さない。
魔物による軍であり、歴戦でレベルも上がっている事から、力も魔王軍を上回る。
オニバル軍の兵士達はオニバル剣術を修行した者達。
腰に日本刀を指している。
抜き打ち、グールの剣を躱して斬る。
鎧を着ていない魔王軍は、兵士達の日本刀で上下に左右に斬られていく。
ライゴー、ライカも日本刀を手にゾンビ達を切り捨てていく。
ライゴーはゾンビを唐竹割りにして、左右に斬り裂く。
ライゴー「こう斬れば噛み付きようが無いだろう。」
ライカも真似をして唐竹割りで斬るが、胸で日本刀は止まる。
横蹴りでゾンビを蹴飛ばして刀を抜く。
ライカ「上手くいかないや。」
ライゴー「修行が足りないな。剣筋にブレがあるし、力も足りない。」
ライカ「修行します。」
シレオマ、シエット、ユイもオニバルと共に街中を進む。
その時、門の外から悲鳴が聞こえた。
オニバル「どうした?」
兵士「後ろから大勢のゾンビ達の襲撃です。」
オニバル「地方都市にいた奴等か、魔王軍も馬鹿ではなかったな、挟撃されたか。」
闇の王、エルダーリッチのデルガ侯爵がオニバルの前に出現した。
デルガ「我が後ろを受け持とう。お前らは前に進め。」
オニバル「デルガ様、ありがとうございます。」
デルガはオニバルの前から消えると門の外に転移した。
目の前には数十万のゾンビの群れ。
デルガ「兵士だけではなく、一般の住民もゾンビになっているから数だけは多いな。」
デルガは魔力を込め、周囲の地面に影が出来る。
デルガ「出でよ!我が眷属達!」
影から次々とスケルトンの兵士達が現れ、ゾンビ達に向かって行った。
スケルトン兵士は全身骸骨。
盾と剣を持っている。
そのため素手のゾンビ達より有利に戦う事が出来た。
ゾンビ達とスケルトン達が戦い始める。
騎士達に少し余裕が出来た。
騎士「デルガ様、ありがとうございます。」
デルガ「うむ。噛まれ無いように注意しろよ。」
騎士「はい。」
その時、ゾンビ達の後ろからマシランとステラド帝国軍、リガント軍が現れ、戦い始めた。
マシラン達ステラド帝国兵は古代兵器『火炎砲』でゾンビ達を焼きながら前に進む。
リガント「このゾンビの数はなんだ!」
ルシー「周辺の都市にいたゾンビ達が集結した様ね。ここはリガントとアンナ、マシランに任せるわ、私は魔王を倒す為、首都の中にいくよ。」
リガント、アンナ、マシラン「「「承知しました。」」」
ルシーはその身を浮き上がらせると、首都に飛んだ。
リザルドは数体のデュラハーンと対峙していた。
リザルドは散歩するように、デュラハーンのもとに歩いていく。
デュラハーン達は首無し馬を駆ってリザルドを襲う。
リザルドは大剣を草薙に一閃すると数体のデュラハーン達と首無し馬達が上下に斬られていた。
リザルド「温いな。」
そこに魔王ドルダークが現れる。
ドルダーク「樹海帝国には剛の者がいるようだ。俺は魔王ドルダーク!貴様の名を聞こう。」
リザルド「我は蛇王リザルド!魔王は皇帝に任せるつもりだったが、こうなれば是非も無い。参る!」
リザルドが大剣で袈裟斬り。
ドルダークは大鎌で受ける。
ドルダーク「ふむ。中々やるな。」
ドルダークは横に動きながら大鎌の石突きを横に払い、リザルドを攻撃。
リザルドは大剣で防ぐ。
ドルダーク「ふん!」
ドルダークは力を入れてリザルドを弾き飛ばす。
リザルド「ほほう。流石魔王だ。」
リザルドは大剣を構える。
不死王ルシーが蛇王リザルドと魔王ドルダークの間に空から降りてきた。魔王ドルダークを睨みながらリザルドに言う。
ルシー「リザルド、そのくらいで止めてちょうだい。漆黒のクログルが教皇庁下の召喚の間にいるから、そちらをお願い。詳しくはスパ1に聞いて。」
リザルド「はあ、しょうがない。ここは譲ろう。」
リザルドは残念そうな顔で戦いを諦め、教皇庁に向かう。
ドルダークとルシーは睨み合ったまま対峙している。
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