第93話 VS魔王軍(その2)
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シルミル教国の地方の都市。
聖騎士シレオマと聖女シエットは騎士団と共に都市奪還の為、戦っている。敵はゾンビの群れ。
シレオマ「皆、ゾンビは足を斬って動けなくしてから、頭を潰すんだ!噛まれない様に注意して!」
シレオマはゾンビの足を斬って行く。
立てなくなったゾンビは這いずりながら、騎士団に向かう。
騎士団達は、巨大なハンマーで頭を潰していく。
しかし足を切られ頭を潰されてもゾンビは蠢く。
騎士「住民だった者達を倒すのは気が重いです。」
騎士がシレオマに向いて話をしていると、蠢いていたゾンビに足を捕まれ倒された。
騎士「うわああああ。」
足の無いゾンビ達が騎士に覆い被さって行く。
シレオマ「油断するな!聖十文字剣!」
シレオマの聖剣技が、騎士を掴み覆い被さるゾンビ達を、十文字に斬り裂くと、ゾンビは動きを止めた。
騎士「有難うございます。」
騎士は動かなくなったゾンビ達を、払いのけ立ち上がる。
しかし街の奥から次々と出てくるゾンビ達。
シレオマ「きりがないな。」
騎士達「全くです。」
シエット「ホーリーレイン!」
シエットの聖魔法『聖なる雨』がゾンビ達に降り注ぐ。
ゾンビ達は見る間に弱っていく。
シエット「今のうちです。」
騎士「シエット様、有難うございます。」
シレオマと騎士達が弱っているゾンビ達に走りながら近づく。
ゾンビ達の足を斬り頭を潰していく。
その時、女の泣き声が辺りに響く。
騎士達は頭を抱え膝をつく。
シレオマ「バンシーか?」
シレオマとシエット、騎士団達の周りに数人のバンシーが現れる。
グレーのマント、緑の服の女達。
その後ろからグール達が剣を振って飛び込んで来た。
シレオマはグールの剣を剣で受ける。
シレオマ「紫の瞳。グールか!」
シレオマはグールを蹴り飛ばす。
シエット「聖結界!」
シエットの聖なる結界が騎士団を囲む。
騎士達は頭を振って立ち上がる。
グールは聖なる結界を越えられず、結界の周りを剣を構えて歩き回る。
シエット「不味いわね、囲まれたわ。」
結界の外でシレオマがグール達を斬っていく。
そこに首無し騎士デュラハーンが首無し馬に乗って駆けて来た。
デュラハーンは馬上からシレオマに剣を叩きつける。
シレオマは剣で防ぐが勢いは殺せない。
シレオマは吹っ飛ぶ。
シレオマ「デュラハーンか!」
シレオマは膝をつき、立ち上がろうとする。
すると地中から包帯の手が出た。
シレオマの足を掴む。
シレオマ「マミー!」
シレオマは体勢を崩す。
デュラハーンが迫る。
その時、リッチの勇者ユイが現れた。
ユイ「ホーリーランス!」
ユイの放った聖なる槍がデュラハーンの背中に突き刺さる。
その後、ユイはホーリーランスをバンシー達に放っていく。
バンシー達は倒れて、泣き声が止んだ。
シレオマ「ユイ!有難う。」
シレオマは立ち上がる。
マミーが地中から現れシレオマに掴みかかる。
シレオマ「聖十文字剣!」
シレオマの聖剣技がマミーを十文字に斬り裂く。
マミーは動きを止めた。
グール達はユイに向かって行く。
ユイの後ろから、黒い重鎧を着たオニバル軍の兵士達が、駆けて来た。
兵士「ユイ様、単独行動は危険です。」
ユイ「ごめんね。騎士団達が危なかったの。」
オニバル軍の兵士達はグール、ゾンビ達を切り裂いて行く。
ユイ「シレオマ、助けに来たわ。彼らは樹海帝国の兵士達。」
シレオマ「有難う。助かった。」
聖なる槍を受けて倒れていたデュラハーンが起き上がった。
無言でシレオマに斬りかかる。
シレオマは咄嗟に剣で防ぐが飛ばされる。
するとシレオマとデュラハーンの間にオニバル将軍が立つ。
オニバルの気迫が漂う。
オニバル「樹海帝国将軍オニバルだ!参る!」
オニバルは左腰の日本刀に手をかけ、鯉口を切る。
デュラハーンは大剣を横から薙ぎ払う。
オニバルはギリギリで一瞬後ろに躱す。
デュラハーンはオニバルの残像を斬る。
オニバルは踏み込み横一閃の居合い斬り。
デュラハーンの身体は上下に別れて倒れた。
騎士団の騎士達、シレオマはオニバルの剣技に感嘆の声。
その後ろかライオンの獣人ラルゴー服将軍とその妹ライカが近付く。
ラルゴー「剣聖オニバル将軍の剣技は憧れますね。」
シレオマ「ラルゴー!オニバル将軍は、剣聖アバンニを倒した貴様より強いのか?」
ラルゴー「勿論です。兄弟子ですから、一度も勝った事はありませんよ。」
シレオマ「剣聖、兄弟子・・・。」
オニバル将軍が騎士団の元に歩いてくる。
オニバル「シレオマ殿、この都市は私の兵士で奪還できるので、騎士団の方々と私の兵士達を残して守る事とするが、一つづつ都市を奪還するのは、時間と人員が必要になる。我々は、他の都市は煮は手を出さず、魔王軍四天王漆黒のクログルを倒す為に首都向かう。貴方達はどうする?」
シレオマ「同行させてください。」
オニバル「良いでしょう。」
エルダーリッチのデルガ侯爵、吸血鬼真祖のヴァンス伯爵が出現した。
ヴァンス「オニバル、残敵を掃討するぞ。」
オニバル「宜しく御願いします。」
ヴァンスは黒い霧となって、グール達に向かって飛んでいく。
黒い霧はグール達、マミー達をを包む。
黒い霧が晴れると魔物達は倒れていた。
デルガはゾンビ達の元に飛んでいく。
デルガは両手をゾンビ達に向ける。
デルガの禍々しい魔力が渦となりながらゾンビ達に降り注ぐ。
デルガは開いた両手を回しながら握る。
魔力の渦がデルガの両手に戻る。
ゾンビ達消滅していた。
シレオマは二人の魔力とその圧倒的な戦闘力を間近に見てゾッとした。
シレオマ「あの方達は?」
オニバル「樹海帝国の貴族です。ゾンビ達を消滅させた人がデルガ侯爵様、グール達を倒した人がヴァンス伯爵様です。」
シレオマ「凄い。格が全く違う。樹海の皇帝様達も凄かったが、あの方々も底が全く見えない。樹海帝国には想像を絶する者達が集まっているのか?」
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シルミル教国元教皇庁。
教皇「地方の都市がシルミル教国の残党に奪還されました。」
ドルダーク「各都市には、デュラハーンとグール達もいたはずだが?」
ジョローニ「マミーとバンシーも加えて、罠にかけたのですが、樹海帝国の兵士達が現れて、倒されたようです。」
ドルダーク「我が出向くか。」
クログル「樹海の皇帝とその妻達は居なかったようですので、お待ちください。魔王様には、樹海の皇帝を倒していただきたくお願い致します。」
ドルダーク「樹海の皇帝と妻達以外も強い奴等がいるのだな。」
ジョローニ「闇の王デルガがいたようです。」
ドルダーク「デルガ?」
ジョローニ「何百年も前に大陸を席巻したエルダーリッチです。」
ドルダーク「ほほう。それは戦うのが楽しみだ。樹海の皇帝を倒した後に是非とも戦いところだな。」
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