第9話 一挙4体覚醒!虹色レアスライム&美幼女アルラウネ誕生!さらに巨竜ドレイク騎乗で無双の旅路へ!!
「よし……まずは戦闘の成果をきっちり回収して後片付けだ!」
バトルの余韻が残る中、俺たちは手慣れた手つきで後処理を開始した。
スラオが俊敏に解体を進めてゴブリンたちの体内に潜り込み、親指大の濁った魔石をつぎつぎと摘出してくる。ハクが『異次元収納』の黒い歪みを広げて死体を一瞬で飲み込み、仕上げにスラオが地面に散った血液や肉片をキレイサッパリ『消化吸収』。
レベルアップを果たしたスラオの消化スピードは凄まじく、ものの数十秒で戦場は何事もなかったかのように静まり返った。
「さて……お楽しみの『眷属進化』タイムだ!!」
俺の言葉に、場が一気に華やぎ立つ!
(スラオ、レイ、リザ、アイ。みんな進化可能の通知が来てるよ! 一気に進化させていいかい?)
「「「((はいっ!!))」」」
眷属たちの弾んだ声が頭の中に響き渡る。
(いいなぁ……! 私も早くレベルを上げて進化したいですわ!)
ハクがうらやましそうに身体をくねらせ、ライゾウも二本の尻尾をパタパタと振りながら目を輝かせた。
(進化……! 幻獣をも超える新たなる姿か。実に見ものだな!)
(私もいつか……ヒロト様のお役に立てる姿へ進化してみたいです……!)
スパも八本の脚を揃えて期待に胸を膨らませている。
「よし、まずは一番最初の相棒……スラオからだ!」
心の中で【眷属進化】を発動し、スラオの進化先イメージを思考の海に展開する。脳内にズラリと表示される進化ルートの選択肢──。
・ファイアースライム
・ウォータースライム
・ウィンドスライム
・マッドスライム
・ポイズンスライム
・スライムリーダー
・【マジックスライム(レア)】
「おや……!? 『レア』種族があるぞ!!」
目ざとく見つけた文字に俺のテンションが跳ね上がる。属性特化やただのリーダー職を差し置いて、一際黄金色に輝くレア種族。こんなの、なろう系主人公なら一択に決まっている!
(スラオ、『マジックスライム』に進化だ!)
(はい! ヒロトの言う通りにするよー!)
選択を確定した瞬間──スラオのぷにぷにした体が眩い銀色の光に包まれた!
光が収まると、基本の球体フォルムはそのままに、透き通った体色がまるで極光のように幻想的な『虹色』へと変貌を遂げていた。
(まあ……! とっても綺麗な七色に変化しましたわね!)
(なんという密な魔力……! ただのスライムではないぞ!)
ライゾウの言葉通り、ステータス画面を開いた俺は言葉を失った。
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【名前】スラオ
【種族】マジックスライム(レア)
【性別】♂
【レベル】15(Up!)
【HP】150/150
【MP】300/300
【スキル】
・消化吸収(Lv.5)
・物理耐性(Lv.5)
・【同族眷属化】NEW!
・【火魔法(Lv.1)】NEW!
・【水魔法(Lv.1)】NEW!
・【風魔法(Lv.1)】NEW!
・【土魔法(Lv.1)】NEW!
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「うおああああっ!? レベル15に一気に跳ね上がった上に、四大属性魔法をコンプリートしてる!?」
レベル爆発に加え、全属性の魔法適性。さらに『同族眷属化』によって、野生のスライムたちをそのまま配下に収めることすら可能になった。最弱のスライムが、一瞬にして『全属性万能魔法使い』へと覚醒したのだ!
「よし、次はレイだ!」
(はい……! 頑張る……!)
レイの進化ルートを展開する。
・アルラウネ
「あれ? こっちは一本道か! よし、決定だ!」
(レイ、『アルラウネ』に進化だ!)
黄金の光がレイの身体を優しく包み込み、ゆっくりとその形を変えていく。
光が霧散したとき──そこにいたのは、西欧の美少女を思わせる、鼻立ちの整った息を呑むほど可愛らしい『植物の幼女』だった。半透明の可憐な姿のまま、花びらでできたドレスを纏って宙に佇んでいる。
(わあ……! お顔がはっきりして、とっても愛くるしくなりましたわね!)
(うむ、森の精霊の如き気品を感じるぞ!)
ハクとライゾウが絶賛し、スパも「なんとお可愛らしい……!」とうっとりしている。
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【名前】レイ
【種族】アルラウネ
【性別】♀
【レベル】14(Up!)
【HP】143/143
【MP】148/148
【スキル】
・植物憑依(Lv.5)
・認識阻害(Lv.5)
・回復魔法(Lv.3)
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確認すると【回復魔法(Lv.3)】へと進化しており、単体回復の『ヒール(MP10)』だけでなく、広範囲の味方を一括で癒やす『エリアヒール(MP20)』まで習得していた!
(みんなで怪我しても、エリアヒールで一発全快だな! 最高のヒーラーだ!)
(ふふ……ヒロトを、もっともっと癒やしてあげるね……)
照れくさそうに微笑むレイの可愛さに胸が温かくなる。
「さて、三番手はリザだ!」
(はいっ! 私、もっと強くなる!)
リザの進化ルートを展開。
・ファイアーリザード
・ウォーターリザード
・ウィンドリザード
・マッドリザード
・ポイズンリザード
・フォレストリザードリーダー
・【ドレイク】
「ドレイク……! 翼を持たない地を駆けるドラゴンか!」
歩き疲れていた俺の頭に、最高のアイデアが閃いた。
(リザ! ドレイクになれば大きくなって俺を乗せられるかい?)
(うん! ヒロト様を乗せる! 背中、任せて!)
「よし! 『ドレイク』を選択!!」
ドバアアアッ!!と凄まじい地鳴りのような魔力が溢れ出した!
リザの小柄な蜥蜴の身体が急膨張し、体長三メートルを超える巨躯へと変化していく。
茶褐色の重厚な甲殻に覆われた体躯。鋭い二本の角、太く頼もしい四本足、地を払う太い尻尾。まさに『陸の覇者』たるドラゴンの威容だ!
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【名前】リザ
【種族】ドレイク
【性別】♀
【レベル】15(Up!)
【HP】200/200
【MP】10/10
【スキル】
・木登り(Lv.5)
・【体力UP】NEW!
・【同族眷属化】NEW!
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圧倒的なHP200と【体力UP】。真の『最強の盾』の完成だ!
リザは大きな頭部を俺の前に静かに下げ、嬉しそうに目を細めた。
(ヒロト様、乗って! 大丈夫!)
「うおおお……男のロマンだ……!」
俺はリザの角に手をかけ、丈夫な首をよじ登って背中の鞍のような甲殻へ跨がった。
固くて重厚な感触。首に抱きつくと、圧倒的な安心感が全身を包み込む。異世界に来て『ドラゴンに乗る』という夢が早くも叶ってしまった!
「そして最後はアイだ!」
(はーい! 私もかっこよくして!)
アイの進化ルートを展開する。
・イビルアイ
「こちらも一択! 決定だ!」
アイの周囲に黒銀の光が走り、小さな羽がコウモリのような不吉で洗練された悪魔の翼へと進化を遂げた。
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【名前】アイ
【種族】イビルアイ
【性別】♀
【レベル】15(Up!)
【HP】150/150
【MP】150/150
【スキル】
・鑑定(Lv.3)
・【魅了(Lv.3)】NEW!
・浮遊(Lv.3)
・【飛翔(Lv.3)】NEW!
・MP吸収(Lv.5)
・【同族眷属化】NEW!
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『飛翔』による超高速移動に加え、敵を無力化する『魅了』を修得! MP吸収もLv.5になり、敵の魔法職を完封する悪魔の眼球へと進化した。
アイは「スイーッ」と優雅に飛翔し、俺の左肩へと舞い戻ってきた。
眷属全員の覚醒を見届け、俺はホクホク顔で自分のステータスを確認した。
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【名前】サトウ ヒロト
【種族】人間
【職業】魔物使い(テイマー)
【レベル】3(Up!)
【HP】30/30
【MP】30/30
【SP】2
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「…………あれ?」
思わず二度見した。
「俺……レベル3にしかなってないんだけど!?」
みんながレベル15近くまで爆上がりしているのに、俺だけ微増のレベル3。
『眷属経験値UP』が自分に適用されないのは知っていたが、共有分すらこの程度とは……。
「よわ……俺、弱すぎるだろ……」
ドラゴンの背の上でガックリと頭を垂れ、本気でしょげる俺。
(ふふっ、落ち込まないでくださいヒロト様。あなたは世界で唯一、私たち進化し続ける最強の眷属たちを統べる『絶対の主』なのですから)
ハクが優しく首元に寄り添い、ドレイクとなったリザが誇らしげに咆哮をあげた。
(そうだよヒロト! ぼくたちが全部やっつけるから、背中でいばってていいんだよ!)
虹色に輝くスラオがポヨンと跳ねる。
「……みんな、ありがとう。よーし! この最強の陣容で、一気に南の街まで突っ走るぞーっ!!」
「「「「((おおおおおっ!!)))」」」」
ドレイクの背に乗った俺と、覚醒した眷属軍団の快進撃が、ここから本格的に幕を開けるのだった──!
仲間の人数が増えたので、ステータスを記載しなくても良いよねー。
これからも仲間がどんどん増えていきますよー。
後二つの出来事を挟んで、人間の村に行く予定です。
4/19誤字脱字修正しました。
タイトルに第○話を追加しました。
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