第89話 シルミル教国崩壊
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樹海王国から樹海帝国に変わった事を周辺国に宣言。
周辺国と言ってもステラド帝国とシルミル教国しか無くなったけどね。
シルミル教国には無視された。
ステラド帝国は宣言を受理し、お祝いを届けたいと言い出した。
ステラド帝国は魔王認定も取り消したし、終戦して戦争前の状態に戻りたいのだろう。戦争中なのにお祝いって、おかしいでしょ。
お祝いはお断りした。
シルミル教国は末期だ。
食料危機と塩不足。
樹海帝国の鎖国に伴い、貿易はステラド帝国からしか出来ず。
それでも小国群があった頃は、ステラド帝国経由で小国群と貿易が出来てなんとか凌いでいたが、今は小国群はない。
ステラド帝国も余裕があるわけでは無いので、支援は途絶えた。
貿易も段々少なくなる。
東の山脈を越えて大自然の素材を求めたが、始めからそんな事が出来ればやってる訳で、苛酷な山脈は越えられず。
内政も宰相が逃げて、ガタガタだ。
宰相は樹海帝国で引き抜いたんだよね。
あちこちで反乱や一揆が頻発している。
ステラド帝国へ過剰な要求を度々するようになると、ステラド帝国のシルミル教国の印象は最悪になり、仲違いし始めた。
元々、シルミル教国で魔王認定した樹海の王に対して、ステラド帝国が勝手に認定取り消ししたので、不仲にはなっていたようだけどね。
シルミル教国の国民の大部分はシルミル教を信仰しているが、皆熱心な教徒とは限らない。温度差はある。
不熱心な教徒は改宗して帝国に逃げ出し始めた。
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剣聖アバンニを加えた勇者タクミとその一行は反乱の鎮圧に奔走していた。
タクミ「反乱の鎮圧なんて、勇者のやることじゃないぞ!」
聖騎士シレオマがタクミの隣を歩く。
シレオマ「そんな事を言わず、手伝ってください。教国の危機なんですから。騎士団も各地の反乱鎮圧で手が足りないのです。」
剣聖アバンニはその後ろをついてくる。
アバンニ「手応えのある奴もいないしな。元々の話が違うぞ。俺は樹海の王と戦うと聞いて勇者パーティに参加したのだ。」
聖女シエットがアバンニの横を歩く。
シエット「でも反乱鎮圧しないと、樹海王国と戦う事もできないわ。」
アバンニ「別に戦争で戦わなくても、闇討ちでも良いのだ。俺は今まで一対一で負けた事がない。一対多でも負けた事がなかったが、ガラード王国と樹海王国の戦で王とその側近の二人に二対一で負けた。リベンジしたいだけなのだ。」
シエット「そんな事言わずに手伝ってください。いずれ樹海王国とは戦になります。樹海王国の結界がある限り闇討ちも出来ないでしょう。」
アバンニ「うーん。そうだな。しょうがない。」
その後ろから、新規加入の魔法使いシグライが無言でついていく。
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いつものリビング。
いつものメンバー。
樹海帝国皇帝になっても変わらず。
右側にハク、左側にレイが座ってる。
最近、リビングに椅子が増えてて、ユイとグレイアがいるんだけど。
後、ウィーラね。
ウィーラは婆さんの姿はしていない。
いつもセクシーウィーラ。
樹海ではこの本当の姿で通すらしい。
ユイはサクラとヒナと仲が良い。
異世界転移者の日本人同士。
話も合うのだろう。
グレイアとウィーラもサクラと仲が良い。
錬金術関連で話が合うらしい。
何れもサクラ中心で話が盛り上がってる。
なんかクラスの休み時間に、話が盛り上ってキャーキャー言ってる女子を、眺めている感覚かなー。
ブラウニーのブラリリ、ブラルル、ブラロロがメイド服で給仕して、皆に紅茶を入れている。
ブラウニー達のメイド服も可愛いデザインに変わった。
ヒナ、ユイ、サクラのお陰だね。
テーブルの上にはショートケーキ。
料理ギルドの腕も上がる一方だね。
小人族の料理おばさんと教国の元料理長が頑張ってる。
そろそろ名前を覚えなきゃだ。
元料理長は、ヒナとユイによく話し掛けてて、二人が日本で食べたスイーツの復刻に力を入れている。
ハピ「これ馬鹿旨だー。」
甘さ控えめフルーツたっぷりのショートケーキ。
生クリームが絶品。
決め細かでふわふわトローリ。
濃厚なコク、まろやかな味わい。
「うん、至高の美味しさ。」
流石ダンジョン牧場で育てた魔牛の生乳を原料にしてるだけあるな。
魔素が入って、濃厚で豊かな風味。
スパ1が目の前に現れた。
くノ一が『シュタッ』って現れる感覚。
片膝をついて。
そして最近服も忍者っぽくなってる。
昔ながらの黒くて野暮ったいのではなく。
サイバーパンク風くノ一?
現代日本から見て近未来風。
サイボーグっぽいけどセクシー。
ボディにピッタリフィット。
身体のラインが分かる。
黒革と謎金属、ブーツと手甲。
黒がベースだけど赤や銀色が所々に。
これって派手じゃない?
忍者として活動出来るの?
隠蔽や幻影の魔法があるからいいのか。
スパ1「ヒロト様、教国の首都が、魔王軍に占領されていました。」
スパ1らしくない、前兆ではなく結果の報告。
「は?いつから?」
スパ1「それがどうも、いつの間にか・・・。もしかしたら最初から・・・。」
スパ1は申し訳なさげ。
「いや、スパ1を攻めてる訳じゃないよ。ビックリしただけ。」
スパ1「以前ガラード王国で宰相をしていた『シルテス』、この男がシルミル教国に入って、教皇に会っていたのですが、話の内容を聞くと教皇はアンデットにされていたようです。その映像を念話で流します。」
ルシー「私も見るわ。」
サクラ「私も。」
サクラ、聞いていたの?キャーキャーいってたから聞いてないと思ってた。女子は怖いね。
リビングにいた全員がこちらを見ていた。
「この場の全員で情報共有した方が良さそうだね。」
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教皇庁執務室。
「コンコンコン。」ノックの音。
教皇「入れ。」
シルテスが普通に胸を張って執務室に入って来た。
シルテス「樹海王の魔王認定は上手くいかなかったようですね。」
教皇「すいません。まさかの鎖国と樹海王国にあれほどの結界が張れるとは想定外でした。」
シルテス「まあ、しょうがないでしょう。古龍、エルフ、教国、帝国、小国群と包囲網自体は上手くいきましたが、まさか結界を張って鎖国するとは、誰も思いません。」
教皇「次は如何なされますか?」
シルテス「教国の崩壊は時間の問題ですね。」
教皇「はい。食糧難から飢えて反乱が頻発するように誘いました。」
シルテス「食糧難の原因は樹海王国。その認識はうえつけられたのでしょうか?」
教皇「樹海王国は最近樹海帝国と名乗ってます。国民の意識誘導はあまり上手く行ってはいませんが、ある程度は効果はありました。」
シルテス「ふむ。樹海王国でも樹海帝国でも、どちらでも良いですが。それより、そろそろシルミル教国を魔王軍に貰いましょうか。」
教皇「仰せのままに。」
シルテス「勇者が邪魔ですね。魔王様に万が一の事があっては一大事です。樹海王国に殺させる計画でしたが、一人生き残ってしまいました。」
教皇「そちらは問題ありません。勇者暗殺のための人員を同行させています。」
シルテス「宜しい。抹殺しなさい。」
教皇「承知しました。抹殺後私と同様にアンデット化しますか?」
シルテス「いや、勇者は危険なので、死体は消去しましょう。」
教皇「承知しました。」
シルテス「手始めにこの都市を魔王様に献上して拠点としましよう。転移魔方陣の準備をしなさい。」
教皇「承知しました。」
教皇は執務室から出て、召喚の間に急ぐ。
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ユイ「タクミくんが危ない!すぐ知らせなきゃ。」
「そうだね。だけどタイミングが難しい。こちらの話に耳を傾けてくれれば良いのだけど。聞いてくれないと助けるチャンスが無くなるかも知れない。殺される寸前に助けるのがベストかな?」
ユイ「上手くいくかしら?」
「上手くやるしかないよ。しかし剣聖が邪魔だな。」
ルシー「奴等の仕業ね。樹海王国から手を出し難くしたんだわ。」
「なるほど。考えたな。教皇の刺客はあの魔法使いだと思うけど、案外剣聖も刺客かもね。」
ルシー「聖騎士も聖女も刺客かもよ。」
「なるほどー。怖いねー。」
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