第85話 小国群侵略
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商業国家トレセルが樹海王の魔王認定を取り消した直後。
狩猟国家ハンテグと傭兵国家マナセルが樹海王国傘下を表明。
魔王認定した小国群への宣戦布告を宣告した。
その際、小国群の4分の1の小国や部族が、ハンテグやマナセルと同様に樹海王国の傘下を表明。
傘下に入った国や部族には食料支援を行い、蜂や鳥達、獣達も元に戻し、貿易を再開している。
アキートは小国群の中で、連合軍に参加や支援をしておらず、魔王認定に賛同していない国や部族を対象に交渉した。
面会を拒否、無視した国や部族は交渉しない。
交渉を保留にしたところはそのまま放置。
交渉のテーブルについた中で、樹海王国の傘下を表明したのが、全体の4分の1だった訳だから、連合軍に協力して魔王認定した国や部族は非常に少なかったのだろう。
交渉した国や部族の中で、獣人国の様に戦闘狂に近い者達は、同行したオニバル将軍にコテンパンにやられて、傘下に入った。
この件で小国群の中では、オニバル将軍の武勇が高まり、オニバル将軍にやられた国や部族の戦士は、オニバル軍に挙って加入した。
狩猟国家ハンテグと傭兵国家マナセルの宣戦布告については、積極的な侵略の意思は無いので、許可はするが制約を設けた。
侵略後に焼け野原になると、領地として運営出来ないので、出来るだけ一般住民は殺さない事。
領地を管理する人員が多くないので、降参したら受け入れて、為政者を無闇矢鱈に殺さない事。
基本的に出撃してきた敵は倒す。
籠城した場合は国主を暗殺し開城を迫る。
狩猟国家ハンテグには死神デステルと蛇王リザルド、ビー1将軍とその軍が加わり、小国群北部を侵略。
傭兵国家マナセルには闇の王デルガと吸血鬼真祖ヴァンス、グレンシー将軍とその軍が加わり、小国群南部を侵略。
そして、別動隊として、オニバル将軍とその軍も小国群へ進軍した。
小国群の中で強国である狩猟国家ハンテグと傭兵国家マナセルの宣戦布告に、次々と無血開城、白旗降参していく。
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いつものリビング。
いつものメンバー。
「商業国家トレセルに行く前に戦争が始まっちゃたなー。」
サクラ「そうねー。観光は戦争が終わった後だね。」
「戦争で街並みとか変わらないかな?」
サクラ「大丈夫よ。あの国の戦力はお金で雇った傭兵達。傭兵国家マナセルが敵になったら、大勢の傭兵は集められないわ。ましてや商人達は明らかに損しかしない開戦に踏み切るとは思えない。直ぐ降服するよ。」
ウィーラ「トレセルの王が馬鹿な事を考えなければよいのじゃがな。」
ヒナ「馬鹿な事?」
ウィーラ「トレセルは商人気質が高く、何でも交渉で有利に進めようとするのじゃ。」
ヒナ「ふーん。」
ヒナは九尾の狐キュウちゃんをなでなでしながら、俺に話しかけてきた。
ヒナ「今回は出撃しないの?」
「うん。出撃しない。開戦は俺の意思では無いしね。かといって売られた喧嘩なので、積極的に止めるのも躊躇した結果だからね。」
ヒナ「そっかー。」
「え!もしかして戦争に参加したいの?」
ヒナ「いやいや、そんなこと無いわよ。何となくねー。」
ライゾウ「俺は参加したいぞ。」
「だったら、レイの分身体と一緒にオニバル軍に参加していいよ。小国群にもエルフがいるだろう。スパ1と連絡をとって精霊を解放して欲しいかな。」
ライゾウ「望むところだ。」
レイ「そうね、囚われた精霊がいたら解放してくるわ。」
レイは俺の左に座ったまま、別の分身体を出現させる。
ライゾウとレイはの分身体はリビングから出ていった。
オニバルに念話を飛ばす。
(オニバル、そっちにレイとライゾウが向かった。精霊解放のため同行するから宜しくね。)
オニバル(承知しました。)
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傭兵国家マナセル軍。
傭兵王パライドと吸血鬼真祖ヴァンスの会話。
パライド、ヴァンスは馬に跨がり並んで進軍中。
パライドは普通の馬に乗っている。
ヴァンスは黒い身体、赤い瞳のアンデットホースに乗っている。
アンデットホースは普通の馬より二回り大きい。
その後ろに同じくアンデットホースに跨がり、吸血鬼の女性2名ヴァイラとヴァールが続く。
二人は酒を飲みながら進軍している。
パライド「ぐははは、楽勝だなー。」
ヴァンス「ふむ。少しは楽しませて欲しいものよ。」
行く先々で降服してくる国や部族。
宣戦布告してからまだ戦闘にはなっていない。
そこにグレンシーがコカトリスに乗って近付いて行く。
グレンシー「あんた達、酒ばっかり飲んで!戦闘が始まったら酔っぱらって使い物にならないようにな。」
ヴァンス「大丈夫だ。この程度は酒の内に入らぬ。」
パライド「我が戦わずとも問題無かろう。この面子で戦いに参加出来るとは思えんよ。足手まといだろうに。」
グレンシー「一応この軍の総大将は貴様だ。士気に関わる。」
パライド「いやいや、我は言い出しっぺなだけよ。8割はグレンシー将軍の軍。将軍が総大将で良かろう。」
グレンシー「何だって!ワザワザ来てやったのに、他人事だな。」
グレンシーの闇魔法が蠢き出す。
すると闇の王でエルダーリッチのデルガ伯爵が出現し、グレンシーとパライドの間に浮く。
デルガ「グレンシー、それくらいにしておけ。仲間割れしてる場合じゃない。樹海の王の為の戦だ。樹海王国軍としてグレンシーが総大将で指揮を取った方がよい。パライドでは荷が重かろう。」
パライド「面目ありません。」
グレンシー「分かった、パライド!以後俺の命令に従え。」
パライド「承知しました。」
ヴァンス「ははは、グレンシーそれくらいにしてやれ。」
ヴァンスが酒を飲んでグレンシーに言った。
グレンシー「はあ~。この人達は全く。」
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狩猟国家ハンテグ軍。
狩猟国家ハンテグの族長ケラノスはケンタウロス。
上半身が人間、下半身が馬。
樹海王国の参加に入ってから上は黒いミスリル製の軽鎧を着用。
下半身の馬の部分も黒いミスリルの馬用の軽鎧を装備。
ケラノス「この度は同行していただき感謝致します。」
世界蛇ヨルムンガンドの蛇王リザルド元帥は人化でコカトリスに跨がりケラノスと並んで進軍中。
リザルド「何度目だ、もうよいよ。」
ケラノス「まさか蛇王様が直々に来ていただけるとは思ってもいなかったので・・・。」
キラービーエンプレスのビー1将軍は自分の羽で羽ばたきながら近づく。後ろにはキラービージェネラルが数匹続く。
全員黒いミスリル製の軽鎧を着用だ。
ビー1「リザルド元帥、ケラノスは恐れ多いのですよ。」
リザルド「うむ。左様か。一回聞けば分かるのだ。しかし戦闘がないのう。」
ビー1「先触れの時点で、直ぐ降服ですからね。」
ケラノス「次はサテュロス族の国、ケンタウロス族とは昔から仲が良くないので、一戦あるやも知れません。」
死神デステルが大鎌を持って出現した。
デステル「この先に伏兵だ。ケラノスの言う通りサテュロスは戦う気だな。」
リザルド「良いな。儂が一気に殲滅しようか。」
ビー1「リザルド元帥、兵士の戦闘訓練もしたいので、人化のままでお願いします。」
リザルド「うむ。しょうがないのう。」
デステル「奴等は笛の音で眠らせた後、攻撃するようだ。我々のようにレベルが高いと問題ないが、ケンタウロスは心配なので、耳栓をしておけ。状況はケラノスに念話で伝える。」
ケラノス「承知しました。ご配慮有難うございます。」
ケラノスは後ろを振り向き、ケンタウロスの兵士達に叫ぶ。
ケラノス「皆のもの!耳栓をせよ!」
ビー1「訓練通りにね。
ケラノスは回り込む。
私達が空中より攻撃。
その後地上軍が出撃。
そして敵の横にケラノス軍が襲撃よ。
リザルド元帥は地上軍の指揮でよいでしょうか?」
リザルド「ビー1が空中から攻撃した後では、残敵の掃討になるだろう。面白くないのう。儂がビー1の攻撃前に単騎で一番槍だ。」
ビー1「承知しました。地上軍は副将軍のオガ1に指揮をとらせます。オガ1頼んだわよ。」
オガ1「了解した。」
側で進軍していたオーガ族、オーガキングのオガ1が答えた。
オガ1は黒いアダマンタイトの重鎧を装備している。
リザルド「よし、出撃だ!」
リザルドがコカトリスに跨がり単騎で駆け出す。
ケラノス軍は右に駆け出す。
ビー1「元帥が敵を全滅させる前に突撃よ!急いで。」
キラービー達が空を飛ぶ。
オガ1「突撃!」
地上軍も走り出す。
サテュロス族は上半身は人間。
下半身が驢馬。
頭に羊の巻き角。
髭が濃い。黒い口髭と顎髭。
上半身は裸。筋肉質で毛深い。
下半身の茶色い驢馬の足は2本。
笛を手にしているものが半数。
もう半数は斧を持っている。
戦場に睡眠の笛の音が響き渡る。
リザルドはものともせず突き進む。
リザルドはサテュロス族の軍に突っ込むと、大剣で切り裂いていく。
サテュロス達は為す術もなく斬られていく。
上空よりキラービーナイト、キラービージェネラルの部隊が針の雨を降らせる。
リザルドに目がいっていたサテュロス達には、不意をついた形となり、まともに針が突き刺さる。
そこに前方から地上軍が攻め込む。
総崩れになったサテュロス達。
更に横からケラノス軍が襲撃。
蜘蛛の子を散らす様に逃げていく。
ビー1「追撃!」
キラービー達の飛行速度とケラノス軍の機動力から、徒歩では逃げられず、次々と討たれていく。
リザルドはそのさまを見て呟く。
リザルド「手応えがないのう。」
デステルがリザルドの横に出現する。
デステル「まあ、こんなもんだろう。」
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