第82話 魔法学園校長エルセラ
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昨日はウィーラの店で使い魔を契約した後、買い物に行って、宿屋に泊まった。買い物にはセクシーな姿のウィーラとその使い魔のロック鳥のロクも同行し、色々な店を案内して貰った。
魔法国家だけあって、使い魔を連れている人も多く。
黒猫のミサキ、九尾の狐のキュウ、不死鳥のフェン、ロック鳥のロクが一緒でも目立つ事は無かった。
ヌエのライゾウでさえ一緒にいても大丈夫。
しかし女性の買い物に付き合うのはしんどいね。
足が棒のようになる。
散歩で同じ距離を歩いてもそれほど疲れないのに何でだろ。
街中じゃなければ麒麟のコボミに乗りたいぐらいだ。
ウィーラは直接買い物に出るのは始めてらしく、ハイテンションで精力的に回って楽しそうだった。女性陣ときゃーきゃー言ってた。
特にサクラ、ヒナ、ユイとは仲が良いみたいだ。
服も魔道具も武器も防具も樹海王国の方が、高品質である事は確認出来た。アクセサリーはデザインが異なるので、ちょっと新鮮。
魔法付与は流石に魔法国家だけあって充実していたが、ウィーラはもっと高位の付与が出来るとの事なので、樹海王国にもその技術を伝承して貰う予定だ。
宿の一階で朝御飯をとっていると、セクシーウィーラと小鳥サイズのロクがやって来た。
ウィーラ「今日は学園に行くんじゃろ。同行するぞ。」
「有難う、宜しくねー。」
サクラ「ウィーラは店から出ないから、学園の事は分からないでしょ。」
ウィーラ「使い魔が見たものは、見てるから分かるのじゃ。」
ヒナ「なるほどー。私も視界共有してみよー。おー。見える見える。」
ヒナはキュウの尻尾をモフモフしながら会話に交ざっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学園の門前についた。
もう授業が始まっているので生徒達の姿は少ない。
中に入ろうとする。
エルフ「あら、学外の方達かしら?」
エルフの女性に後ろから声を掛けられた。
金髪。長髪を纏めた髪形。
広い額。
切れ長の目、青い瞳。
鼻筋が通っている。
柔らかく小さい唇。
尖った耳。
優しい笑顔。
細身で長身。
8等身。モデル体型。
紺のパンツスーツ上下。
スーツは華麗な模様の刺繍。
白いドレスシャツ。
小さい竜が右肩の上に浮かんでいる。
グレイア「エルセラ!貴様何故ここにいる!」
エルセラ「あら、グレイア久しぶりね。今、私がこの学園の校長だからよ。」
グレイア「校長?」
エルセラ「あれから、学園で研究を続けていたら、いつの間にか校長になったのよ。貴方こそ何故ここに来たの?」
グレイア「ただの観光よ。」
エルセラ「貴方は確か国に帰って女王になったのよね。貴方の国は樹海王国に飲み込まれたはず。とすると、その後ろの方々は樹海王国の方々かしら?」
グレイア「相変わらず、頭の回転だけは早いが馬鹿だな。」
エルセラ「何の事かしら?」
グレイア「知らない振りして見逃せば良かったのよ。」
エルセラ「校長として学園の危険は見逃せないわ。」
「グレイア、エルフは見逃せないぞ。」
コボミ、ライゾウが臨戦態勢になる。
左手からレイも出現。
エルセラ「エルフだけど、どうしたのかしら?」
「右肩にいるのは精霊だよね。不当な奴隷以下の契約を長年してるんだろう。精霊を解放して貰おう。」
エルセラ「断るわ。バッハは大事な友達よ。」
ライゾウ「大事な友達をその精霊の腕輪で縛るのか!」
ライゾウの雷撃が飛ぶ。
右肩の竜バッハがエルセラを庇って雷撃を受ける。
コボミが麒麟になってバッハと対峙する。
バッハは大きくなって炎のブレスを吐き出した。
炎のブレスが、ライゾウとコボミ、その後ろにいる俺達に向かってくる。
リザが前に踏み込み、霊亀の盾を展開。
炎のブレスは弾かれた。
グレイアから複数の触手が伸びた。
エルセラの身体を一瞬で拘束する。
エルセラ「この魔法は?そして膨大な魔力!グレイア何があった!」
グレイア「問答無用!ヒロト様に牙を向いた者は許さん。」
レイの神聖な精霊力が周囲に拡散。
レイの詠唱により、精霊契約が解除された。
精霊の腕輪が消滅する。
バッハはエルセラを庇って、ライゾウとエルセラの間に立っている。
レイ「精霊バハムートよ。汝を不当な契約の呪縛から解き放った。そこから離れよ。」
バハムート!だったのか。名前がバッハって、ここにもネーミングセンスが無い人見っけw
バッハ「精霊王様、どうかこの人を見逃してください。」
エルセラ「精霊王!」
「おや、不当な奴隷以下の契約を強いられてたんじゃないの?」
バッハ「精霊契約はしていましたが、腕輪に封印された事は殆どありません。友達として過ごしていました。」
ウィーラ「私からもお願いじゃ。エルセラは他のエルフとは違う。他者に優しく、魔法の研究に熱心なだけの娘じゃ。」
エルセラ「樹海の王よ、お願いします。どうか命だけは取らないでください。魔法の研究をもっとしたいのです。いつかは竜脈の魔女様や深淵の魔女様のように、魔法を極める夢があります。志半ばで死ぬのは悔いが残ります。」
サクラ「私?」
サクラは幻影を解除し魔女の姿に戻る。
エルセラ「深淵の魔女様!」
ウィーラは幻影魔法で婆さんの姿に変わる。
ウィーラ「この子はとっても良い子なのじゃ。頼むのじゃ。」
エルセラ「竜脈の魔女様!」
サクラ「ヒロト、レイ、ライゾウ、コボミ、この子を見逃してあげようよ。」
「レイ、ライゾウ、コボミ許しても良いか?」
レイ「精霊が解放されれば否はない。」
ライゾウ「バッハが良いなら俺は文句は無い。」
コボミ「他のエルフ達とは違うみたいだから、いいよ。」
「グレイア、拘束を解け。」
グレイア「承知しました。」
グレイアの触手が消える。
エルセラ「有難うございます。」
エルセラは一礼後、手足の拘束の跡を確認する。
そしてグレイアを見つめる。
エルセラ「グレイア、貴方は狡いわ、深淵の魔女様や竜脈の魔女様と一緒で、強力な魔法も手にいれたのね。
深淵の魔女様!弟子は採らないと言ってらしたのに・・・。」
ウィーラ「逆じゃ、儂が懇願して樹海の王の配下にして貰ったのじゃ。」
グレイア「強力な魔法は秘密よ。深淵の魔女サクラには御世話になってるけど、竜脈の魔女ウィーラには昨日久しぶりに会っただけよ。」
エルセラ「深淵の魔女様、竜脈はどうなされたのですか?あの店から出られないと聞いていましたが?」
ウィーラ「竜脈は樹海の王にお願いして、結界で封印して貰ったよ。」
エルセラ「それで、店を離れられるようになったのですね。」
ウィーラ「そうじゃよ。」
エルセラ「今後はどうされるのですか?」
ウィーラ「樹海王国に行って技術伝承する予定じゃよ。」
エルセラ「え!私も樹海王国に行きます。」
「樹海王国は鎖国中だから敵国の人間は不用意に入れられないな。」
エルセラ「だって、竜脈の魔女様は樹海王国に行くのですよね。」
「ウィーラは俺の眷属になったからね。」
エルセラ「私も眷属になります。
眷属にしてください。
お願いします。」
あれ?何か変な方向に話が進んだな。
「よく考えて。学園はいいの?眷属になったら俺の言うことを聞かなきゃいけないよ。」
エルセラ「いいわ!魔法の為なら身も心も捧げるわ!学園の校長に未練は無いもの。深淵の魔女様も前より生き生きしてるのが分かる。」
ウィーラは竜脈からの解放感だぞ。
結局エルセラも眷属にしました。
眷属にしましたとも。
ステータスが倍になって驚きそして喜んだ。
可愛い娘はいいね。
その後、学園をエルセラに案内してもらい宿に戻る。
その日の内にエルセラは学園の校長を辞任した。
学園は混乱しているようだ。
エルセラはグレイアを研究室と住んでいた寮につれていく。
グレイアは闇魔法で研究室の中の物、寮の荷物を収納する。
エルセラ「グレイア有難う。ヒロト様の眷属になって進化したのね。ダークハイエルフなんて始めて聞いたわ。羨ましい。」
グレイア「エルセラもヒロト様の恩恵で進化出来るかも知れないよ。」
エルセラ「そうね!頑張る!」
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