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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第74話 千五百年生きる深淵の魔女サクラ参戦! 脅威の自動人形兵団とダンジョン、そして膨れ上がるハーレムの衝撃!

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「ブラリリ、喉が渇いたな。みんなに温かい紅茶を淹れてくれ」


 俺が声をかけると、空間が静かに揺らぎ、メイド服を纏った妖精ブラリリが空中へふわりと姿を現した。


「かしこまりました、ヒロト様。至急お召し上がりになれるよう準備いたします」


 ブラリリが優雅に一礼して給仕へ向かうと、ルシーが楽しそうに笑みを浮かべながら一歩前に出た。


「ふふ、デルガの次は一気に華やかになるわよ。……次は『深淵の魔女』サクラよ! サクラ、入っていで!」


 その名を聞いた瞬間、ハクが再び目を丸くして驚愕の声を上げた。


「えっ!? し、深淵の魔女サクラ……!? 嘘でしょ、あの樹海の奥深くに潜む伝説の大魔女まで連れてきたの!?」


 ポンッ!と可愛らしい音とともに、部屋の中央にふんわりと純白の煙が広がった。


 煙がすうっと薄れ、晴れ渡っていくと……そこには一目で超一流の魔女だとわかる少女が佇んでいた。


 頭には、先端が長く折れ曲がった大きな黒い三角帽子。波打つ広大なつばのリボン部分には、無骨なパイロットゴーグルと複数の真鍮製歯車、そして鮮烈な赤を放つ巨大な鳥の羽根が刺さっている。


 顔立ちは透き通るような和風の日本人そのものだ。艶やかな腰まで届く長い漆黒の髪に、吸い込まれそうにつぶらな黒目。長い睫毛に彩られた瞳と、薄く施されたメイク、そして情熱的な赤い口紅。幼さを残しながらも目が離せなくなるほど可愛らしい。


 衣装は黒を基調とした、ゴスロリとスチームパンクが融合したような極上のドレスだ。


 胸元が大胆に大きく開いたノースリーブのドレスからは豊満な胸と漆黒のレースが覗き、絞り込まれた細い腰は黒革のベルト群で締め上げられている。右腕には肘上まで伸びる指出しの黒革ロンググローブを着用し、指先には色とりどりの宝石指輪が輝く。

 対照的に左腕は、肘上から先が精巧なギアとシリンダーで組み上げられた、驚くべき機械仕掛けのロボットアームとなっていた。


 スカートは前が超ミニで後ろが長いゴスロリ風のフィッシュテール。歩くたびに内側の重厚な黒レースがのぞく。膝上まで伸びるハイソックスとガターベルト、無数のベルトがあしらわれた黒革のハイヒールブーツ。その全身の随所に、意味深な歯車や機械パーツが装飾として散りばめられている。


 右手には、自転車のサドルやコウモリの翼、赤い炎のような箒部分、そして反対側に小さな大砲が備わった機械仕掛けの巨大な箒。左手には龍が宝玉を咥えた美しいショートステッキ。

 そして足元には、赤い目を妖しく光らせ、二本の尻尾をゆらゆらと揺らす黒猫が佇んでいた。


 少女──サクラは、可憐な声を弾ませて片手を挙げた。


「サクラよ! よろしくねー! ちなみにこの子は使い魔のミサキ。……あなたがヒロトね? 雰囲気に独特の空気があるわ。あなた、日本人でしょ? 異世界転移者?」


 威圧感に満ちていたデルガとは打って変わって、まさかの超絶ポップなスチームパンク魔女の登場だ。俺は苦笑しつつ応じた。


「俺がヒロトだ、よろしくなサクラ。ああ、日本人で異世界転移してきたみたいなんだが、身体の年齢が若返っていてね。……君も日本人だったのか」


「そうよ! 私も日本からの異世界転移組! ……あ、そっちの可愛い吸血鬼の女の子も、日本人で異世界転移してきた口でしょ?」


 サクラが指をさしたのはヒナだった。ヒナは驚きつつも親近感を覚えて微笑む。


「私はヒナよ。そう、私も日本人で異世界転移なの。サクラさんは、いつ頃こちらへ転移してきたの?」


「うーん、そうねぇ……だいたい千五百年くらい前かしら!」


「ええっ!? せ、千五百年!?」


 ヒナが思わず大声を上げた。千五百年と言えば日本の歴史なら飛鳥時代よりも前だぞ!?

 驚くヒナに、サクラはケロリとした顔で胸を張る。


「そうよ! 私、完全不老だから歳をとらないの!」


「年をとらないなんて……! 羨ましすぎるよー!」


「え? なに言ってるのヒナちゃん、吸血鬼だって完全な不老じゃない!」


「えっ!? 本当に!? やったぁぁぁ!」


 自分の不老事実を知って大喜びするヒナの横で、俺はサクラを見つめた。


「サクラ、ぜひ君にも我が樹海王国の仲間になってもらいたいんだが……いいかい?」


 サクラは待ってましたと言わんばかりに跳ね上がった。


「おっ! やったぁー! よろしくねヒロト! 不死王とは昔からの大親友でね、昔色々と助けてもらった恩があるの。だからルシーから話を聞いて、絶対ヒロトの眷属になりたいって決めてたのよ! 私は錬金術と魔道具作りが超得意でね、自律行動する強力なゴーレムやガーゴイルの軍勢をいくらでも作れるわ! それに超優秀なホムンクルスも大量生産できるの。彼らは高級官僚並みにバリバリ書類仕事をこなすわよ! ……それと、私のメイン職業は『ダンジョンマスター』なの!」


「ダンジョンマスター!?」


「そう! 深淵の樹海、妖精の集落の北に私のダンジョンがあるの。住まいはそっちからこの城へ引っ越してきても全然構わないわよ? ……ねえヒロト、見た目もすごく可愛いし頼もしいから、ルシーの次の奥さんにしてくれるとすっごく嬉しいんだけどな! ねっ、奥様方、いいでしょー?」


 サクラがおねだりするように、ハクたちへ目配せをした。

 ヒナは即座に親指を立てた。


「私は大歓迎で大OKだよー!」


 ハクも苦笑しながら肩をすくめた。


「んー、私はもうヒロト次第ね。断る理由もないし!」


 アリアもルシーも他の妻たちも、楽しそうに頷いている。全員から許可が出たようだ。


 ……うん、俺次第らしい。妻が9人になろうが10人になろうが、もう誤差みたいなものだな! 賑やかで楽しいのが一番だ!


「もちろんOKだ! サクラ、よろしく頼むよ!」


 俺はサクラへ手をかざし、テイムスキルを発動した。


「『テイム』!」


『──サクラが眷属になりました』


「わぁぁっ! やったぁ! すごい、ステータスが倍に跳ね上がったわ!」


 サクラは自身の身体をみなぎる魔力に歓喜し、跳び上がった。


 俺は早速、新しい妻となったサクラに他の妻たちを正式に紹介し、和気藹々とした自己紹介タイムが始まった。


「ところでヒロト、私にもその美味しそうな紅茶をもらえるかしら?」


「かしこまりました、サクラ様」


 絶妙なタイミングでブラリリが紅茶を差し出すと、サクラはどこからともなく高級な椅子を取り出し、テーブルを囲んでヒナの隣にチョコンと腰掛けた。


 膝の上には二本尾の黒猫ミサキが飛び乗り、ヒナの膝の上にはヌエのライゾウが乗る。


「ミサキちゃん、すっごく可愛いね! 使い魔って私でも契約できるのかな?」


「可愛いでしょー! うん、ヒナちゃんなら簡単に契約できるよ! あ、そっちのヌエちゃんも毛並みが良くて超可愛いね!」


 サクラに撫でられそうになったライゾウは、プイッと顔を背けて威張った。


「ふん! オレ様は使い魔なんかじゃないぞう!」


「あはは、分かってるわよー!」


 サクラの底抜けの明るさに、部屋の雰囲気はすっかり和やかになった。


 千五百年前の転移のこと、ダンジョンの機能、そして大量生成できる内政用ホムンクルスのこと……サクラには聞きたいことが山ほどあるが、まずは残りの二人だ。


「さて……ルシー、あとスカウトしてくれた二人は一体どんな凄腕なんだ?」


 俺は更なる期待を胸に、ルシーの次の紹介をワクワクしながら待つのであった。

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