第69話 VS連合軍(その1)
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皆仕事が早いよ。
あっという間に鎖国は進んだ。
四霊獣結界の拡張が終わった。
シルミル教国からの宣戦布告。
樹海王国は鎖国した。
そして周りの国との交流を断った。
ビー1は蜂達を樹海王国に連れてきた。
ハピも鳥達を樹海王国に連れてきた。
コボミも獣達を樹海王国に連れてきた。
牧場の動物や魔物まで付いてきたものがいる。
それは酷い。そこまでやるとは。
早速ダンジョン牧場に連れていったけどね。
さて、結果が出るまでには暫く時間がかかるだろう。
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シルミル教国、ステラド帝国、小国群の軍。
長い名前なので連合軍と呼んじゃおう。
連合軍はステラド帝国に集合し進軍してきた。10万の大軍。
兵糧もかなり必要だろうな。
食糧難が進むぞ。
四霊獣結界は既に拡張再構築を終えている。
連合軍の魔法、古代兵器、攻城兵器等で攻撃するが、結界はびくともしない。
10万の大軍は結界前に駐留している。
リガント軍5万が対峙している。
全員黒のフルプレートアーマー。
人間、オーク、ゴブリン、オーガ等が混在している。
人間を多目に配置した。
ダンジョンで作成した砦の上から、連合軍の同行を監視している。
今回の連合軍の将軍は、教国の聖騎士シレオマ。
シレオマ「どうなっているんだ。」
兵士「全く攻撃が通じません。」
シレオマ「教国の神聖結界でさえ壊す魔法や古代兵器も通じないとは・・・。」
連合軍に参加しているステラド帝国将軍マシランが、シレオマに近づいて来た。
マシランは大柄な男、人間。
黒い軍服を着ている。
軍帽を目深に被る。
右目にはモノクル。
モノクルは立体的な作り。
小さく短い望遠鏡のようだ。
軍服の袖先に見える右手は機械化されている。
その右手に古代兵器の武器を持っている。
棒のようで細くて長い。
所々太い箇所がある。
見慣れない機械がついている。
マシラン「まさか、魔王が引きこもるとはな。」
シレオマ「こんな事は想定外だ。」
マシラン「あの向かい合っている黒いのが、シレオマが手こずった奴らか。
大小様々だな。
魔物も混ざっている。」
シレオマ「俺が戦ったのは、ハルバートを持った大きめの奴らだ。」
マシランのモノクルが動く。
マシラン「ふむ。あれはオークだな。
しかも只のオークではないようだ。
オークナイト、オークジェネラル・・・、オークキングもいる!
おまえよく生きて帰れたな。」
シレオマ「オークキング・・・。」
マシラン「それにこの結界。
流石深淵の魔女と言うところか。
これほど広大な範囲に強力な結界を張れるとは。
樹海王国には、どこからも入れなくなっているぞ。」
シレオマ「そうらしいな、交流は一切無くなった。
樹海王国の素材や食材、各種物資は輸入出来なくなった。」
マシラン「樹海王国相手に商売していた商人は大打撃だよ。
帝国の大手商会が軒並み悲鳴を上げている。
貴族達からもクレーム続出だ。
樹海王国の食材やアルコールが入手出来なくなったからな。」
シレオマ「何が言いたい?」
マシラン「教国も同じだろう?
むしろ教国の方が厳しいはずだ。
帝国から支援出来る量も限度があるぞ。」
シレオマ「それは分かっている。
だからこの結界を早めに壊す必要があるのだ。」
マシラン「どうやって壊す?
帝国の古代兵器でも壊れなかった。
教国や魔法国家ソルセルの魔法でもダメ。
穴を掘って見たが、地中にまで結界があった。
空からも侵入出来ず。
打つ手が思い付かん。」
シレオマ「・・・。」
マシラン「このままここに駐留するだけで、食糧を大量に消費していく・・・。」
シレオマ「それで?」
マシラン「樹海王国に宣戦布告してから問題が発生している。
作物が育たなくなった。
原因が全く分からない。
また、動物や魔物がいなくなった。
牧場の動物や魔物も減っている。
深刻な食糧難だ。」
シレオマ「それは教国も同じだ。」
マシラン「ここから私の魔眼で樹海王国を見ると、作物が大量に実っているのが見える。
住民達は普通の生活をしている。
樹海王国だけは問題はないみたいだぞ。」
シレオマ「何!すると食物が育たず動物がいないのは、樹海王国の仕業か。」
マシラン「恐らくそうだろうな。
このまま結界を壊せないとステラド帝国、シルミル教国、小国群は飢饉で滅亡するな。」
シレオマ「結界を早急になんとかしないと!」
マシラン「シレオマ!樹海の王は本当に魔王だったのか?」
シレオマ「それ以外は考えられん。」
マシラン「樹海の王に会ったのか?
帝国の情報では樹海の王は人間だ。
人間は魔王になれん。」
シレオマ「ふん。
それなら何故、魔王認定に賛同した。」
マシラン「勿論、領土の拡大と豊富な資源の獲得のためだ。
魔王だろうが、人間だろうが開戦の理由が必要だっただけだよ。」
シレオマ「今更遅いぞ。」
マシラン「分かっている。
宣戦布告したのだ。
なかった事には出来ん。」
二人は結界と、結界の向こうに透けて見える樹海王国軍を見ている事しか出来なくなっていた。
俺達は念話で二人の会話を聞いている。
「割りと早めに降参しそうだな」
ヒナ「変な戦争だねー。平和でいいけど。」
ライゾウ「つまらんなー。」
アリア「いいじゃない。
血を流さないのは良いことだわ。」
ライゾウ「むむー。」
ライゾウは不服そうだ。
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念話はシルミル教国の教皇庁食堂を映す。
「スパ1、やっと教皇庁にも小蜘蛛が潜入できたんだね。」
スパ1「はい。シルミル教国も全て監視下に入っています。」
教皇「料理長を呼べ!」
執事「はい。只今。」
執事は料理長を連れてきた。
教皇「なんだ!この料理は!
最近味が落ちてるぞ。
ワインの味も落ちてる。
前に飲んでたワインを持ってこい!」
料理長「申し訳ございません。
以前好んで飲まれていたワインは、樹海王国産の物。
現在は手に入りません。」
教皇「ぬぬ。料理はどうした。」
料理長「教皇様が好まれていた食材も樹海王国産。
現在手に入りません。
教国産の最高級品にて対応しております。」
教皇「ぐぬぬ。
貴様の腕が悪いんじゃないか?」
料理長「申し訳ございません。
これ以上はご期待に応える自信がありません。
辞めさせていただきます。
今まで有難うございました。」
料理長は頭を下げて去った。
教皇「何とかならんのか?」
執事「樹海王国の食材は天下一品。
輸入再開なくして、食事の質の向上は見込めません。」
教皇「はやく樹海の王を倒して、食材も手に入れないとな。
もっと腕のよい替わりの料理長を探しておけ。
シレオマ達は何をやってるんだ?」
執事「承知しました。」
執事は教皇に聞こえないように独り言を呟く。
執事「あの料理長以上の人はこの国にはいません。
私もここを去った方が良さそうだ。
このままなら命があぶない。」
「こりゃ執事も辞めるな。」
ヒナ「辞めるね。」
ユイ「あの料理長って凄腕なんだよ。もったいない。」
「そうか。スパ1、接触して樹海王国にスカウトしてきて。」
スパ1「承知しました。ヤグル達に任せましょう。」
「そうだね。ヤグル達の『闇の風』が適任だね。」
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続いて念話は帝国の皇帝の執務室を映す。
皇帝と宰相が会話している。
宰相「国王達や貴族達から不満が溢れています。」
皇帝「樹海王国の食材、酒、素材が入って来ない件だな。」
宰相「そうです。」
皇帝「マシランより伝令があった。
樹海王国は結界で覆われていて進軍出来ないらしい。
魔王認定は早まったな。
商人達は出入り出来ないのか?」
宰相「現在、樹海王国に侵入出来る経路が無いか調査中ですが、どこからも入る事が出来ません。商人でさえも一切出入り出来ず。完全に交流を断っています。」
皇帝「そんなことが可能なのか?」
宰相「我々の技術では不可能ですが、実際広大な領地を囲う鉄壁の結界があります。」
皇帝「むむ。我々より高い技術力があるということだな。
古代兵器でさえ弾く鉄壁の結界か。
厄介だな。
作物が実らなくなったのも頭が痛いところだ。
どうしたものか・・・。」
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商業国家トレセル。
王「まずい、不味いぞ。樹海王国の素材や食材が一切入って来なくなった。各国からクレーム続出だ。」
宰相「我が国の経済に大打撃でございます。」
王「何とかならんのか?」
宰相「帝国と協力して樹海王国に入るルートを探っていますが、今のところは見つかっていません。」
王「樹海王国と会話すら出来んぞ。」
宰相「左様でございますな。」
王「打開策がなにも浮かばぬ。
牧場の動物がいなくなり、作物が実らなくなったらしい。
帝国から輸入する食糧も今後少なくなる。
食糧の買い占めを急げ。」
大臣「はい。承知しました。」
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狩猟国家ハンテグ。
狩猟国家ハンテグはケンタウルス族の部族国家。
ケンタウルス族は馬の首の部分に人間の上半身がある。
弓が得意で下半身が馬のため、機動力が高い。
亜人であることから連合軍には参加していない。
族長「獲物が全くいなくなったな。」
部族の狩人達と狩りに出ているが、ここ数日は獲物の影すら見ていない。
狩人A「鳥さえいなくなりました。」
族長「何かが起こっているのか。」
狩人A「不吉ですな。」
族長「また今日もトレセルから食糧を購入するしかないな。」
狩人A「本当に困った事態です。」
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