第67話 【開宴】快適すぎるチート朝生活と、世界を揺るがす最高幹部会! 超豪華な臣下たちが集う絶対覇王の御前会議!!
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コケコッコーッ! と、爽やかなコカトリスの鳴き声で目が覚めた。
最高の朝の始まりだ。
洗面台へ向かい、アラクネが紡いだ極上の柔らかさを誇る糸で編まれたタオルを手に取る。相棒のスラオが絶妙な塩梅で放つ水魔法と火魔法の合成魔法によって、温かなお湯でさっぱりと顔を洗った。
さらに、莫大なDPを惜しげもなく投入して城内に完備させた、温水洗浄機能付きの洋式水洗トイレで用を足す。異世界でウォシュレットが使える幸せ……こればかりは譲れない。
お待ちかねの朝食タイムだ。
テーブルに並ぶのは、ダンジョン農場で丹精込めて作られた小麦粉を香ばしく焼き上げた焼き立てのパン。そこへダンジョン牧場産のコク深い濃厚なバターを贅沢に塗る。
メインは、新鮮なたまごと分厚いハムを豪快に焼いた絶品ハムエッグ。炒め油にはダンジョン農場特製のオリーブオイルが使われ、仕上げには料理おばさんが試行錯誤の末に完成させた会心の作『ダンジョン醤油』をたらりと数滴。醤油の香ばしい匂いが食欲を激しくそそる!
料理が盛り付けられているのは、最近ダンジョンで生産が始まった美しい陶器の皿だ。
DP交換で入手した希少な陶石を掘り出せる鉱山をダンジョン内に配置し、器用なオークたちがダンジョン窯で気合を入れて焼き上げた一級品である。
食後のドリンクは、ダンジョン農場産の芳醇なコーヒー豆と、牧場産の搾りたて牛乳をブレンドした至高のカフェオレ。さらには自家製フルーツがゴロゴロ入った濃厚なヨーグルトまでついてくる。
今朝の朝食は、手先の器用なアリアが新人のブラウニー長女・ブラリリへ優しく教え込みながら作ったそうだ。
「二人とも、めちゃくちゃ美味しかったよ!」
俺が褒めると、アリアは嬉しそうに頬を緩め、頭にピンクのヘアバンドを巻いたブラリリは「はひぃっ! 光栄でございます!」と感激のあまり跳ね上がっていた。
食後はDP交換で手に入れた歯ブラシと歯磨き粉でシャカシャカと念入りに歯を磨く。
最初はDP交換頼みだった生活必需品だが、こうして見るとダンジョン農場や牧場、職人たちの頑張りでどんどん自給自足が達成されているのが実感できるな。
身支度を整える。着ている服や下着もすべてアラクネ糸製だ。
アラクネの糸は、硬さも柔らかさも、色合いさえも自由自在にコントロールできるらしい。影の忍・スパと裁縫おばさんのコラボレーションによって生み出される衣類は、現代日本の最新繊維技術とタメを張る……いや、それ以上のクオリティを誇っている。
特に肌触りが抜群の下着類は大人気で、売り上げも絶好調だ。どれだけ激しく動いても擦り切れることのない特製のジーンズも開発された。
今日の俺のコーディネートは、アラクネ糸で作られたタフなジーンズに、シックな黒のパーカー。腰には神刀ムラマサを帯び、その上から大百足の強靭な革で作ったレザーブレスレット風のベストを羽織る。
足元は大百足革の安全靴で、つま先には頑強なアダマンタイトが仕込まれている特注品だ。
そして首元には、ダークエルフの元奴隷技師グラビスに作ってもらったレトロなパイロットゴーグルを下げている。これに魔力を込めると、一瞬で日差しを遮るサングラスに変化する優れものだ。
本当はそのうち、丈の低いスチームパンク風のシルクハットなんかも作ってみたいんだよな。前世からスチームパンクの世界観が大好きなのだ。まあ、流石にこの世界でも目立ちすぎるから我慢しておくけれど。
リビングに入ると、さっそく黄緑のヘアバンドをつけた三女のブラロロが、完璧な立ち振る舞いで温かい紅茶を淹れてくれた。
「ありがとう、ブラロロ」
一口含んでのんびりしようとしたのだが……ふと周りを見渡すと、ハクたち婚約者陣営がビシッとフォーマルな衣装に身を包んで待機していた。
「あれ……? 今日って何か重要な予定なんてあったっけ?」
俺が首をかしげると、浮遊していたダンジョンマスターのヒナが呆れたように言った。
「なにいってるのー! 朝から我が国の最高幹部を集めた超重要会議だよー!」
「あ……そうだった!」
普段は一番の寝坊助であるヒナまでビシッと正装を決めていたので、おかしいと思ったのだ。
「ヒロト、その首に下げてるゴーグル、すっごく格好いいねー!」
「いいでしょー。グラビスに特注で頼んで作ってもらったんだよ」
「いいなー! 私も今度グラビスに頼んで作ってもらおーっと!」
ヒナとそんな会話を交わしながら、俺たちはぞろぞろと大会議室へと移動した。
扉を開けると、そこには我が陣営の最高幹部たちが一堂に会していた。
蛇王国の美しき女王リンダ(ラミアクイーン)。
ダークエルフ国の妖艶なる女王グレイア(ダークエルフ)。
コボルト領の頼もしい領主コボ1(コボルトエンペラー)。
ゴブリン領を束ねるゴブ1(ゴブリンエンペラー)。
オーク領を指揮する巨漢オク1(オークエンペラー)。
さらには各種族の権威ある長老たち。
ドワーフ族の頑固一徹な長老ドワンゴ(ドワーフ)。
ケットシー族の愛くるしい長老キャル(ケットシー)。
ウェアウルフ族の雄々しい長老ウルズ(ウェアウルフ)。
猿人族の賢者たる長老モンタ(猿人)。
サキュバス族の妖艶な長老サキラ(サキュバス)。
そして巨体を揺らすトロル族の長老トロボ(トロル)。
政治と軍事を支える要人たち。
外交を一手に担う精悍なアキート(人間)。
商会を率いて豪快に稼ぐショー会頭(人間)。
重厚な鎧を纏う猛将リガント(リザードマンエンペラー)。
圧倒的な威圧感を放つ元・蛇王のリザルド(ザッハーク)。
実力者のコボ2、コボ5(コボルトエンペラー)。
そして特別参加の面々。
アンデッドナイトとして覚醒した凄まじい威圧感のオニバル。
額の宝石を輝かせる聖獣カイン(カーバンクルの姿のまま大人しくしている)。
雷鳴を纏う雷獣ライゾウ(ヌエ)。
そこへ、主である俺と婚約者たちが威風堂々と入室する。
俺の左目には神秘的な光を宿す邪眼アイ。
身体には全属性を司る相棒スラオ(マジックスライムエンペラー)。
腰には神光を放つ神刀ムラマサ。
俺の傍らを固めるのは、美しき正妻ハク(ホワイトエキドナ)。
圧倒的な龍気を放つ古龍リザ(エンシェントドラゴン)。
神聖なるオーラを纏う精霊王レイ(世界樹)。
艶やかな魅力を誇るコボミ(スキュラクイーン)。
吸血鬼の頂点に立つヒナ(真祖)。
心優しき愛妻アリア(人間)。
影からすべてを護るスパ(アラクネクイーン)。
美しい歌声を秘めたハピ(セイレーンクイーン)。
そして死霊を統べる妖艶なルシー(不死王)。
ちなみにライゾウはヒナの膝の上にちょこんと乗り、気持ちよさそうに頭を撫でられていた。
「うーむ……幹部の人数、本当に随分と増えたなぁ……!」
あまりの大所帯に、思わず感嘆の溜息が漏れる。
会議室は事前にダンジョンスキルで超巨大に拡張してあるため、巨漢であるトロル族のトロボ長老にも専用の特注巨大席が用意されていた。人化できる者は原則として人化状態で参加するのがこの会議の基本ルールだ。
大陸の歴史を容易く塗り替えるほどの化け物じみた英雄や神話級の存在たちが、いまや全員俺ひとりの配下として一堂に会している。
ズシリとした絶対覇王としての重みを感じながら、俺は部屋の中央に用意された総統席へと腰を下ろすのだった。
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